防犯のすゝめ

映画館やレストランで無差別暴漢に遭遇したときの対処法

「誰でもよかった」と、無差別に人を狙って殺傷する事件が増えています。海外からも、平和で安全な日本で信じられないと大きなニュースに取り上げられることが増え、関連各所の対策はもちろん個人の危機管理も見直すべきときが来たようです。

逃げ場はある映画館やレストラン

海外では、ライブ会場や劇場などでテロが発生することもあります。日本でも、そのような暴漢事件が起こらないとはいえない時代になってきました。映画館などは上映中暗闇になり、暴漢に追われたら逃げられないと思う人も多いのではないでしょうか。確かに何かあればパニックになりそうではありますが、実は映画館は完全な密室ではないといいます。大手シネコンの関係者が言うには、スクリーンの裏には逃げ込める場所があるというのです。

映画館ではスタッフが映写室から観客の様子をチェックできますから、異変があればスタッフが警備員を連れて暴漢を取り押さえにくるようになっています。助けが来るまでの間には、暴漢に対して手近な物を投げつけるなどの対抗策をとるのもありです。この対処法は、レストランで暴漢が発生したときにも使えます。

不審者からは離れる

通り魔的な事件が発生したとき、とっさの判断や機転が生死を分けることがあります。ただ、事が起きてからとっさの判断が上手くできない場合も多く、パニックになってしまう人が多いのは事実です。

SPの経験がある専門家によれば、大切なのは事件が起こる前の意識だといいます。少しでも怪しいと感じた人物には、近づかないこと。大げさだと思われようと、距離を置くのが事件に巻き込まれない秘訣だというのです。確かに、ぶつぶつ独り言を言っていたり、周囲に険しい目を向ける人など、不穏な空気を感じさせる人がいます。そんな人の存在に敏感になり、自分から離れるのが事件に巻き込まれないようにする対処法の一つです。

逃げる・隠れる・戦うの順序が重要

無差別殺傷事件の場合、被害に遭う人は全く運悪く犯人のそばに居合わせただけのことが多数です。東海道新幹線内で起きた無差別殺傷事件でも、事件発生後に少なからぬ乗客が車掌の呼びかけに応じてある行動をとったといいます。それは、シートの座面を取り外して盾にし、避難したということです。JRの乗務員が訓練でおこなっている防犯対策を活用した避難方法で、事件発生時に車掌の機転が利いた良い例でしょう。

ただ、乗り物や施設で避難するときには、その場所ごとの対策が施されています。シートの座面を盾にして避難する方法が、必ずしも上手くいくとは限りません。原則としては、逃げる・隠れる・戦うの順で対処することが重要です。例えば、走行中の新幹線からは、車外に出れば危険です。まずは別の車両に逃げることが先決で、逃げるときに余裕があれば各車両に設置されている非常ブザーを押すことも対処になるといいます。逃げながら、助けを呼ぶというわけです。

新幹線の無差別殺傷事件では、いち早く逃げた人が非難されるような気配もありました。しかし、何かあったときには、まず逃げるのが正しいことは間違いないようです。それより大切なのは、危険な場所や人に近づかないということです。

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