防犯のすゝめ

悪質なフェイク動画で荒稼ぎ!?巧妙な手口の闇を解説

大谷選手のフェイク動画を悪用し、不正に稼ぐYouTubeチャンネルが発見されました。YouTubeの利用者増加に伴い、投稿動画に関連した事件も目立つように。

今回はYouTubeを使った事件例を紹介するとともに、ネットリテラシーの重要性についても解説していきます。

大谷選手のフェイク動画で不正に稼ぐYouTubeチャンネルが発覚

2021年9月、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手のフェイク動画が不当にアップロードされていることが発覚しました。このフェイク動画を悪用して再生回数を増やし、荒稼ぎをするYouTubeチャンネルが複数存在するのだとか。中には230万回再生を記録する動画もあり、不正な手口や悪質さが目立っています。

特に悪質なのが「Angels TEAM WeBelieve」というチャンネルです。動画のサムネイルでは虚偽のホームラン数を表示させ、思わずクリック・再生してしまうような誘導に。しかし実際とは異なるホームラン数であるため、全てフェイクな動画になっているのです。

一般人が撮影した動画は、アナウンスやスコアなどの情報がないため、何号目のホームランか分からず、偽物として使用するのが容易であると言います。またプロの配信会社と比較して訴えられる可能性が低いのも特徴。そのため、違法取り締まりを受けにくく、虚偽の動画で再生回数を稼ぐ詐欺手口が流行しているのです。

迷惑系YouTuberなどの事件も増加中

迷惑系YouTuberとして話題を呼んだ「へずまりゅう」をはじめ、複数のチャンネルにおいて迷惑行為を行う事件が多くなっています。

男性5人組で結成された「コムドット」は、数日間にわたり住宅街にあるコンビニエンスストアで騒音を出しながら夜中にパーティーをしていました。近くの住民が警察へ苦情を出し事態は収まりましたが、動画の再生回数を伸ばすためにワザと迷惑行為を行うYouTuberも少なくありません。

またホームレスに対して差別的な意見を示した動画がアップロードされるといった事件も発生。ヘイトスピーチやハラスメントなど、ポリシーに違反する行為は取り締まることが規定されていますが、違法動画の多さに運営側も追いついていない事態となっています。

ネットリテラシーを身に付けることが大切

悪質な動画の中には閲覧するだけで不快な気分になるものも多くあります。また嘘の情報を本物であるかのように流している動画もあり、どの情報をどのように受け取るかどうかは、見る側のネットリテラシーがとても重要です。

ネットリテラシーとは、インターネットを正しく使いこなす能力のこと。情報を受け取る際には「本当に信頼できる情報かどうか」を見極め、情報発信側となった場合には「自分の発言が周りの人にどう影響するのか」を判断することが求められます。

ネットリテラシーを養うためには幼少時代からの教育がキーポイントとなります。また総務省のホームページなどで実際の被害事例を確認しておくことも有効。家族間でインターネットを利用する時のルールを決めておくのも良いでしょう。

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