防犯のすゝめ

若いフリーターが加害者に!?犯罪集団の最新詐欺事情

まじめに働いても収入が増えないと焦り、投資に目を向ける人が増えています。そんな中、投資詐欺も横行しているようです。若いフリーターを加害者に仕立てる犯罪集団まで登場する事態に発展しました。フリーターが詐欺の加害者として巻き込まれてしまう手口とは、どのようなものなのでしょうか。

フリーターが銀行カードローンを借りる詐欺手法が流行

最近、「海外事業に投資しましょう」というセミナーの広告を見かけるかもしれません。夢のある話ですが、これが詐欺の勧誘手口だとご存じでしょうか。投資セミナーに参加すると、セミナーの講師から海外投資はリターンが大きいと説明されます。参加者が「お金がないから投資できない」と言った途端、犯罪集団は参加者に目を付けるのです。

この詐欺のターゲットは、お金をあまり稼げないものの、住宅ローンやマイカーローンなどは利用したことのないフリーターです。フリーターといっても、まじめに働いていることには違いありません。ただし、ローンを借りにくいと自己判断して申し込んだことがないという人も多いと言います。

詐欺集団は給与明細などを偽造して、フリーターを架空の会社員に装わせます。架空の会社員であるフリーターに銀行のカードローンなどで高額な借金をさせ、借りたお金を投資に使わせるのです。

投資セミナーの誘いが詐欺への加担になるのはなぜ?

この詐欺の問題は、被害者のフリーターが加害者になっているため、被害届が受理されないということです。もともとオレオレ詐欺をしていた暴力団がらみの犯罪集団が、この手法を考えたのではないかと見られています。劇場型と呼ばれる詐欺手法では、集団で個人を操るのが特徴です。まずは、聞き分けがよいフリーターかどうかを確認します。無理して会話や呼び出しに乗る人なら、だませると判断されてしまいます。

すでに少額の借金をしている人なら、詐欺集団は借金を肩代わりすることも少なくありません。信用情報をクリーンにしてから、銀行のカードローンなどで1,000万円もの大金を借りさせようとします。

さらに、被害者は詐欺集団にロールプレイングの練習もさせられます。カードローンの申込に関する虚偽の対応の練習ですが、これはすでに犯罪です。半ば怪しいと思っていながらも、ローン返済分を超える海外投資の配当があるからとだまされてしまうのです。「ローンを返済すれば、最初は虚偽の申告をしていても大丈夫だろう」と思ってしまうのがワナでもあります。

犯罪集団の中には、たった10人のグループで1年半ほど活動し、7億円もの大金をだましとっている者もいるといいます。お金がない、お金を借りられない立場などと理屈をつけてしまった時点で、詐欺グループの餌食にされないように、詐欺の手法を知ったうえで毅然とした態度を取ることが大切です。

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