防犯のすゝめ

多くの自治体で「ながら防犯」を推奨!具体的な取り組みなどを紹介

近年、犯罪の未然防止や地域の安全確保を目的として、多くの自治体が「ながら防犯」を推奨し、様々な取り組みを進めています。「ながら防犯」とは、通勤・通学や買い物、散歩など日常生活を送りながら、防犯の視点を持って周囲に目を配る活動のことです。特別な装備や知識がなくても、地域の人一人ひとりが少し意識を変えるだけで、防犯力の向上につながります。この記事では、各自治体の「ながら防犯」に関する取り組み事例を紹介します。


各自治体の「ながら防犯」に関する取り組み事例

各自治体では「ながら防犯」を取り入れているところも少なくありません。どのように取り組んでいるのか、事例を紹介しましょう。

・福岡県

福岡県では、「ながら防犯」活動を推進しており、また県民に周知・啓発するために動画配信やイベントを積極的に実施しています。例えば令和5年度には、啓発番組「福岡ながラ!防犯チャレンジ」をYouTubeにて配信しました。この動画にはアイドルグループ「LinQ」に所属する髙木悠未さんが司会を務め、さらに「結音WEST」に所属していたUTAさん、YUURIさんが番組のアシスタントとして活躍しています。「ながら防犯」に取り組む企業や団体の登録制度に関する説明や、表彰受賞者へのインタビュー、アシスタントの2人が大学生と共に「ながら防犯」活動を体験しています。

また、令和6年度には「ながら防犯」をテーマにしたショートドラマを2作品制作し、配信しています。ドラマ仕立てにすることで共感性が生まれ、イメージもしやすくなります。このショートドラマを制作したのは、博多弁のドラマで人気を博しているクリエイター集団「福岡ドットコム」によるものです。県の公式YouTube「福岡県庁動画資料館」でいつでも視聴できます。

・豊中市

豊中市では、「ながら防犯」の活動を「とよパト」と名付け、団体・事業所などが実施する地域の見守り活動を支援しています。支援の対象となるのは市内で地域の見守り活動を行う団体・事業所・学校(おおむね5人以上)で、1つの団体につき20個まで反射材付き防犯バッジを無償提供しています(1団体につき年度1回)。防犯グッズを無償で提供することにより、市民の防犯意識を高めつつ地域全体で犯罪抑止につなげていきたい考えです。

防犯バッジの無償提供を受けるには、電子申込システムまたは申込様式を記入・入力の上、メールやFAX、市の危機管理課まで提出する必要があります。申込書には主な活動場所や人数、活動時期、活動開始時期、活動内容などを記入する項目もあるため、具体的にどのような「ながら防犯」活動を行うか明確にしてから申し込むようにしましょう。

・堺市

堺市は、安全・安心な暮らしを実現するために、防犯カメラや防犯灯の設置、防犯ボランティア(子どもの安全見まもり隊・青色防犯パトロール活動)などを実施しています。さらに、「ながら防犯」活動も薦めており、大阪公立大学ランニングサークル「Metra」と中堺警察署が連携し、18時30分から20~30人の部員でランニングパトロールを実施する取り組みがスタートしています。また、Metraでは部のSNSで防犯活動を発信したり、1人でランニングする際も周囲を気にして走ったりするなど、防犯意識も向上しています。


街中で不審者・トラブルを見かけたら?

「ながら防犯」は日常生活の中で無理なく防犯活動に取り組むことができますが、実際に街中で不審者やトラブルを見かけた場合、どのように対応すればいいのかわからず、焦ってしまう方もいるはずです。ここで気を付けたいのが、自分の安全を第一に考えることです。例えば事件を目撃した場合、犯人を追跡しようとした結果、危険な目に遭う可能性があります。そのため、無理に追跡をするのではなく、まずは警察に通報し、いつ・どこで・何があったのかなど、被害状況を詳しく伝えるようにしましょう。

また、迷子や迷っている人など気がかりな人を見かけたら、一言声をかけ、本人の話から連絡先などがわかればそちらに、わからなければ近くの交番に一緒に連れていきましょう。さらに他人の家を覗く不審者や、長時間駐車する不審車両を見つけた場合など、緊急を要さないケースでは、不審者や不審車両の特徴・ナンバーを確認し、#9110(警察相談専用電話)に連絡するのがおすすめです。


「ながら防犯」は無理のない範囲で行うことが大切

「ながら防犯」に興味を持ち、これから行ってみようと考えている場合、無理のない範囲で行うことを意識しましょう。「ながら防犯」は元々日常生活に合わせて行う、無理のない防犯ボランティア活動です。買い物や散歩に出かけたとき、農作業中や庭仕事をしているときなど、地域や子どもたちに目を向けるだけでも防犯効果は高まります。逆に無理をしすぎると継続ができず、効果的な防犯活動につながらない可能性もあります。安全・安心な地域を作っていくためにも、一人ひとりが無理のない範囲で行うことが大切です。

今回は、「ながら防犯」の取り組み事例や、街中で不審者・トラブルを見かけた場合の対応などを紹介してきました。「ながら防犯」は犯罪が起きにくい環境をつくり、また人の目が届きにくい「空白地帯」をつくらないことに寄与します。一人ひとりが地域を見守ることで安心できる地域をつくりやすいので、ぜひ「ながら防犯」活動を行っていきましょう。

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