防犯のすゝめ

ターゲットの裏をかいた新手の詐欺手法!騙されないと思っている人が一番危険

どんなに気をつけていても、ちょっとした油断が被害につながってしまう詐欺事件。家族や友人はもちろん、あなたが被害者になってしまう可能性も決してゼロではありません。
今回は、最近になって確認された新たな詐欺手口と詐欺を未然に防ぐポイントを紹介します。

高齢者を騙す新たな詐欺手口

4月3日、埼玉県に住む80代男性のもとに、警察の名を騙る男から電話がありました。電話の内容は、銀行預金の残高が不正に操作されており、キャッシュカードの悪用を防ぐために破棄しなければならないというもの。被害男性は電話の内容を信じてしまい、キャッシュカードの暗証番号を相手に伝えてしまいました。
その後、今度は警察官を名乗る女性が被害男性の自宅に訪れ、キャッシュカードを騙し取られてしまいます。その際に女性はキャッシュカードにハサミで切り込みを入れ、使えなくしたように見せかけました。しかし、このキャッシュカードはICカードであり、カードを使えなくするには切り込みを入れるだけでなく、ICチップ部分を破損させる必要がありました。この細工により事件の発覚が遅れ、警察に相談した頃にはすでに400万円以上が引き出されていたといいます。
警察はこの事件について、犯人はできるだけ被害の発覚を遅らせようとしていると解説。他人にカードを渡したり暗証番号を教えたりすることは絶対に避けるよう注意を呼びかけています。

最も詐欺に騙されやすい人とは?

実は、詐欺被害に遭いやすいのは「まさか自分が騙されることはないだろう」と思っている人です。詐欺の手口は日に日に進化しています。息子や孫を騙る電話も、いきなり「お金が必要」などと切り出す単純な手口だけではありません。最初はお金の話をせず、まずは信用されるように一見なんでもない世間話をするなど。手の込んだ手口が生まれているのです。
詐欺被害を防ぐために最も重要なのは、「もしかしたら詐欺かもしれない」と疑う姿勢です。ちょっとでも変だなと感じたら、一人で行動するのではなく家族や警察に相談してください。見に覚えのない請求をされた場合は国民生活センターにも相談できます。

もしも詐欺被害に遭ってしまったら

詐欺被害に遭った、もしくは詐欺被害に遭ってしまったかもしれないと思ったら、すぐに最寄りの警察に届け出ましょう。警察への連絡は、早ければ早いほど犯人を逮捕できる可能性が高まります。ただし、警察では損害賠償を請求することができません。損害賠償を請求するには、弁護士に相談する必要があることを覚えておきましょう。

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