防犯のすゝめ

パトカーにはねられた子供が死亡!どんな車でも油断はできない

日本全体で見れば毎日のように起こっている交通事故ですが、なんとつい最近は警察が子どもをはねてしまうという事件が発生してしまいました。今回はまずこの事件の概要や背景について紹介し、子どもの交通事故事情や子どもを交通事故から守るにはどうすればいいかを解説します。

パトカーにはねられた子どもが死亡

8月18日、東京都千代田区にある交差点で5歳の子どもがパトカーにはねられました。被害男児はすぐに病院に搬送され意識不明の重体となっていましたが、そのまま死亡してしまったといいます。事件当時パトカーは緊急走行をしており、被害男児は青信号の横断歩道を歩いていたとのこと。パトカーを運転していた50代の警察官は自動車運転処罰法違反の容疑で書類送検される見込みです。またこれに並行し、ドライブレコーダーの解析など事故状況の詳しい捜査も進めていくと発表されています。
青信号の時は横断歩道を渡れるというのは子どもでも分かっている交通ルール。しかし、この事件のように何事にも例外はあるものです。交通ルールをしっかり教えることももちろん大事ではありますが、ルールにとらわれず周りの状況をよく見て判断する力を養わせることも重要だといえるでしょう。

子どもの交通事故事情

総務省統計局の調査によると、3歳の子どもが13歳までに死傷する割合は31分の1。確率にしておよそ3%となり決して楽観視できる数字ではありません。3歳の子どもを保育園に入れ、そこに31人の子供がいた場合、中学生になるまでにその中の誰かが交通事故で死亡する程度の可能性と考えればこの確率の高さを実感できるのではないでしょうか。
2008年から2017年にかけては幼児、小学生ともに死傷者数が減少する傾向にあり、2017年の死傷者数は2018年と比べて5割~6割程度に抑えられています。しかしそれでも1年あたりの死傷者数は2万人以上。このデータからも交通事故を甘く見てはいけないことがよく分かります。

子どもを交通事故から守るために

子どもの交通事故は半分以上が自宅の周辺で起きているものです。よく見知った景色だからこそ油断する気持ちが生まれてしまうのでしょう。また子どもは一つのことに夢中になると周りが目に入らなくなってしまいがち。子どもからするとしつこく感じるくらい、繰り返し道路の危険性を伝えることが重要です。
小さな子どもは「危ない」「気をつける」といった抽象的な言葉ではなかなか理解してくれません。具体的になぜ危ないのか、どういった状況に気をつければいいのかを分かりやすく伝えてあげましょう。

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