防犯のすゝめ

年末年始は要注意!還付金詐欺に気を付けよう

還付金があると、臨時収入が入ったようで嬉しくなる方も多いのではないでしょうか。しかし、還付金は電話で連絡がくることはありません。

この記事では、還付金詐欺の手口や犯罪事例を解説します。還付金詐欺に遭わないための対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


還付金詐欺の手口とは?

還付金詐欺とは、医療費や税金などのお金が戻ってくるという内容でお金をだまし取る詐欺です。地方自治体や税務署、年金事務所などの職員になりすまし、電話で誘導します。払い戻しには期限があるからと焦らせ、すぐにATMに向かうよう指示するのが特徴です。

また、暗証番号と口座番号を聞き出すことで、インターネットバンキングを利用してお金を引き出すケースもあります。「還付金」という甘い言葉に騙されて、知らない相手に大切な個人情報を教えてはいけません。


還付金詐欺の犯罪事例

令和5年9月、実際に岩手県で起きた事例です。以下でその詳細を見ていきましょう。

ある日、被害者の固定電話に自治体職員を名乗る人から電話がありました。内容は、「医療費の還付金があり書類を郵送しているが、まだ手続きされていない。」というものです。

すると、携帯電話で手続きの仕方を教えるので、今すぐATMに行ってほしいと言われました。「お金が戻ってくるのであれば」と思い、被害者はすぐにATMに向かいます。

ちょうどATMに着く頃に、先程の自治体職員を名乗る人から電話がありました。そして操作手順を聞き、それに従って進めていった結果、逆にお金を振り込んでしまったのです。


還付金詐欺に遭わないためには

そもそも還付金の案内が電話で来ることはありません。還付金があるという内容の電話がきたら、詐欺だと考えましょう。お金がもらえる可能性を信じてしまいたくなる気持ちもわかりますが、電話で連絡がくることはないためしっかり判断してください。

そしてそのような電話がきた場合は、個人情報を伝えないことが大切です。氏名はもちろん、携帯電話の番号も簡単に教えてはいけません。長々と話し込まずに、すぐに電話を切るようにしてください。

電話の相手は詐欺のプロなので、話が続くような話術をもっているかもしれません。そのようなときは、思い切って電話を切ってしまいましょう。

また、高齢の家族がいる方は、ナンバーディスプレイ機能を使い、登録されていない番号からの電話には出ないようにと伝えることも予防策の一つです。還付金詐欺の被害に遭わないためにも、家族や友人とコミュニケーションをとり防犯対策を行いましょう。

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