防犯のすゝめ

詐欺に騙されやすい脳の仕組みがあった!脳科学者が勧める脳の鍛え方も紹介

詐欺に遭いやすい人と脳の仕組みには深い関係があることが判明しました。日々の生活で少し意識するだけで、詐欺を防ぐのに効果的に脳を鍛えることも可能です。

今回は脳科学者が教える脳の仕組みと鍛え方について解説します。

オレオレ詐欺を逆手に騙して逮捕した女性

アメリカ在住の74歳女性が、詐欺に騙されたふりをして犯人逮捕に成功した、というニュースが話題となっています。

ある晩、女性の元に孫を名乗る男から電話がかかってきました。電話口では「飲酒運転で捕まってしまったから保釈金を用意してほしい」といったオレオレ詐欺にありがちな内容を話されたとのこと。しかし、女性には運転免許を持った孫がいなかったため、すぐに詐欺だと気づいたと言います。

女性は男を逮捕するために、あえて自宅へ呼び寄せました。まんまと家に現れた男に対しペーパータオルが入った偽の封筒を渡し、その瞬間、事前に通報していた警察によって男を取り押さえることができました。

調べによると、女性は元通信司令員だったことが判明。とっさの判断によって無事に事件を解決に導きました。

騙される脳の仕組みとは?

詐欺と大きく関係しているのが、知性をつかさどると言われる脳の前頭前野。必要な情報を一時的に保存し情報処理する部分ですが、その性能には限界があり、複数のことを同時に並行処理できないという特性があります。

前頭前野のメモリのことを「ワーキングメモリ」と呼び、少し前に行っていた作業を一時記憶し、必要時に再び取り出す働きをします。このワーキングメモリは年齢や性別にかかわらず、誰しも3~4つしか保存することができません。そのため、次々に情報を入れられてしまうと、脳の処理が追いつかなくなり、判断能力が鈍ってしまいます。

詐欺師たちはこの脳の仕組みをうまく利用し、騙されやすい状況を作り出しているのです。

また、ワーキングメモリは18~25歳のピーク時を境に、どんどん低下してしまいます。高齢者が詐欺にあいやすいのは、このような脳の性質があるからです。また大量の情報を入れるストレスに弱い人も狙われやすいと言われています。

騙されにくい脳を鍛えるには

日常生活でちょっと意識するだけで、詐欺に騙されない脳を鍛えることが可能です。

「ワーキングメモリの多重使用」という方法を使います。何かを覚えて、別の作業をやり、再度覚えたものを思い出す、というもの。めんどうくさいなと感じる作業を行う最中に脳が活性化し、判断力を衰えさせないことにつながります。

また人とコミュニケーションを取ることも有効です。感情や情報をアウトプットすることで脳の海馬が活性します。今日あった出来事を数分話すだけでも効果があるとのこと。話すのはもちろん、文字で書き起こしてみるのも良いでしょう。

詐欺防止だけでなく、判断力を低下させないためにも役立ちますので、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。

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