防犯のすゝめ

GoTo詐欺が全国で発生。私たちが犯罪者になってしまうケースに要注意!

コロナの影響でスタートしたGoTo事業ですが、その隙をついて詐欺を行う犯罪者が増えています。場合によっては被害者になるだけでなく、自分たちが加害者になってしまう危険なケースも。

今回はGoTo詐欺の発生事例を紹介し、私たちが詐欺に巻き込まれないような注意点を解説します。

GoTo詐欺で元野球監督が逮捕

2022年1月、大阪偕星学園高校の硬式野球部元監督・山本セキ、元コーチ・水落雄基、旅館経営者・吉間俊典、の3名が詐欺容疑で逮捕されました。

事件の内容は、GoToトラベル事業のキャンペーンを悪用し、野球部の合宿費用を不正受給していたとのこと。実際は1泊7000円だったにも関わらず、GoTo対象上限額である1泊20000円を観光庁に申請していました。警察の調べによると、35%の給付金、合計79万1000円を山本容疑者の口座に振り込ませて騙し取っていたことが明らかとなりました。

また、山本容疑者に関しては、今回の事件の前にも保険金詐欺で逮捕された過去があり、総額で300万円以上もの大金を国から盗んでいたことになります。

山本容疑者は前回の逮捕時と同様、取り調べに対して容疑を否認しているとのことです。

GoToイートでも架空請求が発生

外食産業を支援する「Go To イート」においても、飲食店からの架空請求容疑が複数件発生しています。この事例について、野上農林水産大臣は「厳重に確認している。不正が確認された場合は厳しく処分を行う必要がある。飲食店名を公表することも検討する。」と話しています。

「Go To イート」はオンライン予約によるポイント付与とプレミアム付き食事券の2パターンで還元が受けられます。架空請求が疑われたのは、オンライン予約で2件、食事券で3件です。

手口の内容としては、飲食店関係者が自ら自分の店にオンライン予約を入れて利用していたように装い、還元されたポイントを騙し取ろうとしたとのこと。その行為は何十回も繰り返され、そのうち1件は100万円相当ものポイントを取得しようとしていました。

予約サイトが不正に気付いたため、ポイントは付与されず事件は未遂に終わりましたが、今後も注意が必要です。

私たちがGoTo犯罪者になるかも!?

Go To事業に関するトラブルにおいては、意外な落とし穴で自分自身が犯罪者になってしまう可能性があります。

それは、無断キャンセルによってポイントやクーポン券だけをもらった場合。たかが無断キャンセルと思われがちですが、「電子計算機使用詐欺」という立派な犯罪です。別名「コンピュータ詐欺罪」とも呼ばれています。

実はこの電子計算機使用詐欺によって逮捕された事件が複数報告されています。神奈川県在住の30代男性は、高級ホテルの予約を5回程実施し、全て無断キャンセルした上で54万円相当のクーポン券を取得していました。

突然予定が入ったとき、急に体調が悪くなったとき、などやむを得ない事情で飲食店や宿泊施設をキャンセルすることもあるでしょう。しかしお店や施設に何も知らせずキャンセルしてしまうと、犯罪者になってしまうかもしれません。たとえ予約日程が過ぎたとしても、必ず連絡するようにしてください。

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