防犯のすゝめ

金沢市役所での職員刺傷事件後、自治体での防犯意識高まる

この春、金沢市役所で起きた市民による市役所職員の刺傷事件。無防備な市役所職員を次々に4人も刃物で刺した犯人は現行犯逮捕されましたが、全国各地の自治体では市民との距離の置き方を試行錯誤し、防犯講習を始めるところが増えています。

金沢市役所職員刺傷事件で、各市町が市民との距離の置き方を試行錯誤

事件は、金沢市役所の窓口業務を担当する職員4人が、窓口を訪ねた男に次々に刃物で刺されたというもの。犯人は市役所の対応に不満があったとの理由で犯行に至ったといいますが、窓口の職員にしてみれば平等に市民に対応していたつもりのはずです。事件後にも、クレーマーと一般の来庁者との線引きは難しいと頭を抱えているといいます。

金沢市役所では、事件直後から警備員を増やしたり防犯グッズを各階に設置するなどの対応に出たといいますが、この事件は全国各地の自治体にも衝撃を与えたようです。防犯対策に緊急に乗り出す役所が増えたものの、市民からの暴力に対しては慎重な応対も必要と、事件がないことを祈るのみとする自治体もあるといいます。

生活保護停止に不満で犯行に至る

金沢市役所で銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された犯人は、33歳の無職の男性でした。捜査の途上で、生活保護費を打ち切られたことに不満を持って、犯行に至ったとの事情が判明しています。これまでも市に相談していたにもかかわらず、対応に不満があったともいい、市に対して深い恨みを持っていたようです。

このような不満を抱く人と接する機会は、役所に勤める人には少なくないでしょう。個人的に接触していなくても、役所に出入りしているというだけでつけ狙われる可能性もあります。防犯対策は、どのようなシーンにおいても必要になってきています。

防犯講習を実施する自治体も増加

自治体の中には、今回の金沢市役所の事件後、防犯講習を実施するところも出てきていす。ただし、前述したように、クレームを受けても慎重に対応せざるを得ないことが多いのが役所側の問題です。警備員や防犯グッズを増やしたところで、窓口の至近距離に市民を迎えたら分け隔てなく応対するのが使命で、瞬時のスキに襲われるリスクが下がったと安心はしきれないのが本音でしょう。

今回の事件のように、社会に不満を抱えた人が増えている昨今、誰がいつ犠牲者になっても不思議ではありません。自分は大丈夫、そのうち防犯対策をしなければと思っているうちに事件に巻き込まれてしまわないよう、早めに防犯対策を始めることをおすすめします。

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