防犯のすゝめ

SNSで注意したい詐欺・性犯罪被害と対策

総務省の29年版情報通信白書によると、国民の7割以上は何らかのソーシャル ネットワーク サービス (SNS)を利用していることが分かったそうです。生活に根付いた身近なツールではあるものの、使い方を間違えると、詐欺や性犯罪を招いてしまうリスクがあります。

写真を送る、直接会う、はリスクが高い

SNSを通して実際に起こった詐欺・性犯罪の例を2つ紹介します。1つ目は、自称モデルの男性から裸の写真を要求されて、送ってしまったケースです。「画像を公開する」と脅されて売春行為を強要されたり実際に公開されてしまったりと、恐ろしい罠が待っています。弱みを握られることになる画像は送らない、相手のことを安易に信用しないなど、自己防衛策が必要でしょう。

2つ目は、プロフィールを偽ってやり取りしていた相手と接触、犯罪に巻き込まれるケースです。実名登録のSNSでも簡単に成り済ましができることを理解して、投稿内容は過信しない対策が求められます。

過去のことでも残り続けるこわさ

SNSに投稿した内容は、後までずっと残ります。個人情報が特定されるような投稿に気付いて削除した場合でも、公開している間にダウンロードされ、悪用されるリスクは伴うものです。誰が見ているかが分からないSNSでは、知らない間に第三者の恨みを買うリスクもあります。何かの拍子に個人情報が公開されて拡散されると、取り返しがつきません。家族や友人まで巻き込むほどに騒動が大きくなり、日常生活が難しくなるケースもあることを理解しておきましょう。

詐欺・性犯罪から身を守る予防策

携帯電話で撮影した写真には、位置情報が埋め込まれていることがあります。機器の設定で位置情報の記録をオフにし、どこで撮影しているかを知らせない対策をしましょう。位置情報をオフにする方法は、製品の説明書やホームページで調べます。携帯電話を購入した店舗でも教えてもらえることが多く、画像投稿を行う前の対策が大切です。

SNSを通して送られてきたURLをクリックしただけで、高額請求サイトに誘導される詐欺もあります。知らない人からのメッセージはもちろん、友人から送られてきたものも気をつけましょう。マルウェアに感染したことで、無作為に送られているリスクがあります。悪質なサイトにはアクセスしないように、ウィルス対策ソフトのセキュリティ機能を活用すると安心です。オンラインサービスを通して住所や氏名、クレジットカード番号を送信する際には正規の送信もとであることを確認し、不用意な入力は控えます。

SNSは気軽なコミュニケーション手段である反面で、いろいろなリスクも伴います。危険な目に遭わないように自分を守る安全対策を徹底し、怪しい情報に触れた際には疑ってかかる注意力が大切です。

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