自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
女性が満員電車に乗ったとき、「痴漢がいたらと思うと怖い」と不安になってしまう方も多いでしょう。もしかすると読者の中にはすでに痴漢の被害者になってしまった経験があるという方もいるかもしれません。痴漢行為を行う犯人の素性はさまざまですが、なんと警察が痴漢行為を行ったというニュースが報道されてしまいました。
2018年10月26日、JR横浜線中山駅に停車中の電車内で神奈川県警の警察官が女子校生に対して痴漢行為を行ったというニュースが報道されました。男性は県の迷惑行為防止条例違反の容疑で書類送検されています。また同年11月18日には東京都内のイベント会場で同じく神奈川県警の巡査が痴漢行為を行ったとして逮捕されました。
市民を守る警察官が痴漢行為に及ぶなんて信じられないと思う方も多いでしょう。しかし事実としてこのようなニュースが報道されているように誰が痴漢であってもおかしくありません。被害を防ぐためには今隣にいる人が痴漢かもしれないと思うくらいの自衛意識が必要なのです。
日本全国で痴漢の検挙件数がどのくらいの数になっているご存知でしょうか?警視庁が2011年に発表した「電車内の痴漢防止に係る研究会の報告書」によると、2009年に電車内で起こった強制わいせつの認知件数は340件、電車内以外を含む痴漢行為の検挙件数は3,880件にも及びます。
これだけでも十分多いように感じるかもしれませんが、実はこの数字も氷山の一角に過ぎません。同報告書でまとめられたネット調査の結果によると、痴漢被害にあったと回答した女性のうち約9割が警察に通報・相談していないとされています。つまり実際に痴漢の被害に遭っている女性は認知件数の10倍以上になっていてもおかしくないというわけです。
痴漢対策の第一歩は被害に遭いやすい場所を避けることです。例えば犯人の逃げ道を確保しやすい改札に近い車両や、被害者の逃げ場がない車両の端、混雑しやすいドア付近にいる女性は痴漢にとって格好の獲物となります。もし女性専用車両を使えるのであればこれを利用したり、露出度の低い服装をするなどの対策も効果的。カバンに防犯ブザーをぶらさげておけば被害を未然に防ぐ効果がありますし、万が一被害に遭った際も対処しやすくなります。
痴漢は被害者がおとなしいと分かるとさらに行為をエスカレートさせる傾向にあります。少しでも被害に遭う可能性を減らすため、今からでも対策を始めていきましょう。