自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
どれだけ騙されないように気をつけていても、詐欺師はより高確率で騙せる手口を編み出し、私たちに迫ってきます。今回は最新の詐欺被害の事例を解説するとともに、詐欺被害に遭わないための心構えについて紹介します。
昨年の12月8日、広島県警は80代の女性が騙されたふり作戦を逆手にとった詐欺被害に遭っていたことを明かしました。騙されたふり作戦とは、その名の通り警察が詐欺のターゲットとなっている人物に協力を仰ぎ、詐欺の実行犯をおびき出して捕まえる方法のことです。
今回の事件では、11月25日に被害者のもとへ警察を騙る人物から電話があり「特殊詐欺の被害が多発しているため注意してほしい」といった話があったそうです。その翌日、今度は孫を名乗る人物から電話がありました。この電話では「どうしてもお金が必要で助けてほしい」といった話をされたといいますが、被害者はこの電話を不審に思い、前日に伝えられた電話番号に連絡しました。もちろん、これは詐欺師の連絡先であり、本物の警察への連絡先ではありません。電話に出た詐欺師は「騙されたふり作戦に協力してほしい」と被害者に要請。その後、女性はニセの警察に言われるがまま現金を宅配便で送ってしまったのだといいます。
警察はこの事件について「騙されたふり作戦で実際に現金を引き出させることはない」とコメントを残しています。
今やオレオレ詐欺や振り込め詐欺といった手口は一般的な言葉になっており「そんな詐欺があるなんて聞いたことがない」という人を見つける方が難しくなっています。他にもコンビニや銀行のATM付近に「詐欺に注意!」といったポスターが張られていることも多くの人が知っています。そんな状況にも関わらず、なぜ特殊詐欺の被害は一向になくならないのでしょうか?
第一に挙げられるのが入念なリサーチです。詐欺師たちは本人や家族しか知らないはずの情報まで執拗に調べ上げてから犯行に及ぶことが増えています。そのため、普段から詐欺に気をつけている人でもつい騙されてしまうのです。また、電話の内容を口外しないよう釘を刺しているケースもあります。これにより被害者自身も詐欺に協力してしまう形になり、周りの人もなかなか気付けなくなってしまうのです。
自分が詐欺に遭わないためには、日頃から「これは詐欺ではないか?」と疑いを持つクセをつけましょう。また、最新のニュースに目を通して最新手口を知っておくことも重要です。タネが分かっていれば騙される確率を大きく下げられます。