防犯のすゝめ

これまでとは違う手口!?宅配業者の不在通知には要注意

宅配業者から来る不在通知SMSで新種の詐欺被害が発生しています。従来の手口よりも複雑化かつ巧妙化しており、注意しておかなければ自分や家族が詐欺に遭ってしまう可能性大です。

今回は新たな詐欺手口の特徴や、被害を防ぐための対処方法について解説します。

不在通知SMSで新たな手口の相談が増加中

IPA情報セキュリティ安心相談窓口によると、従来の不在通知詐欺に加え、2021年5月初旬ごろから新しい手口の詐欺被害が発生していることが明らかとなりました。

これまでの主な手口は、詐欺SMSに記載されたURLへアクセス後「偽アプリをインストールさせる」または「フィッシングサイトに ID・パスワードや電話番号を入力させる」の2パターンでした。しかし今回確認されたのは、「リンク先の偽サイトで電話番号と本人確認書類を送付させる」という手口です。

本人確認証には運転免許証をはじめ、マイナンバーカードや保険証、パスポートなどが該当し、本人を特定するための重要な情報が多く含まれています。そのため、情報を盗まれた時の被害がこれまで以上に拡大していくことが予想されます。最近では画像送付ができるようになり、証明書を容易に送りやすくなったことも要因の一つです。

誤って情報を入力した時の影響と対処方法

偽SMSに対し誤って個人情報を入力・送付してしまった時は、焦らず以下の対処方法を実行してください。

電話番号やメールアドレスを入力してしまった場合は、不審SMSやメールが大量に届いてしまうことが予想されます。そのようなメールを受信した時は「添付ファイルを開かない」「記載のURLへアクセスしない」「容易に電話をかけない」「絶対に返信しない」という4点を徹底しましょう。

本人確認証を送付してしまった場合は、それぞれの管轄部署へ連絡・相談してください。運転免許証は居住地の警察署、マイナンバーカードやパスポートは交付された自治体です。現状では具体的な被害例は報告されていませんが、今後重大な事件につながる可能性がありますので、必ず届け出るようにしましょう。

日頃からできる詐欺対策とは?

詐欺被害を未然に防ぐためには、日常的に対策しておくことが1番の得策。まずはどのような詐欺被害が発生しているのか、具体的な手口を知っておきましょう。警察や各市町村のホームページ・Twitterなどには詐欺事例が記載されていますので、ぜひ活用してください。

また、届いたSMSはすぐに信用せず、URLが記載されている時はクリックしないようにします。よく利用する会社名が書いてあったとしても詐欺の可能性があります。URLを開く前には必ず公式サイトで情報を確かめるようにしてください。

さらにID・パスワードの管理も重要です。ネット上では安易に入力せず、なるべく同じものを使いまわさないようにしましょう。誕生日や本名が含まれていると詐欺グループに推測されてしまいますので要注意です。

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