防犯のすゝめ

代引き詐欺が増加中!手口や対処法とは?

「代引き詐欺」という言葉を聞いたことがありますか?近年、代引きを使った詐欺の手法として急増しているものであり、代金引換で商品を一方的に送り付けて、代金を受け取ることです。この記事では、増加傾向にある代引き詐欺の手口や対処法について解説します。


代引き詐欺の実態

代引き詐欺は、2024年以降増加している詐欺の手法です。国民生活センターでも注意喚起を行っていますが、その後もトラブルが増加傾向にあります。本来の代引き配達は、消費者が購入した代金を宅配業者に支払って荷物が受け取れるサービスです。クレジットカードの番号などを運営会社に伝えずに決済できるのがメリットでした。

しかし、「届いた商品が広告とは異なっていた」「偽物だった」「返金したいが販売サイトと連絡が取れない」などの相談も多く寄せられていています。もちろん宅配業者に商品の代金の補償や返金を求めることができないため、結果的に解決できないというのが実態です。


代引き詐欺の手口

代引き詐欺は、どのような手口で行われるのでしょうか?ここでは、実際にあった代引き詐欺のケースについて紹介します。

・代引きで購入した商品が偽物だった

代引きで商品を購入したら偽物だったというケースです。2020年度では偽物の相談のうち、約50%を占めていて、翌2021年度に関しては60%と増加傾向でした。インターネット通販では、サイトに掲載されている写真を元に申し込むため、“公式サイト”や“正規品”と思って申し込んだはずが偽物であったという例が多くなっています。さらに、すでに商品を受け取る際に代金を支払っているので偽物が本物か確認できず、代金支払い後に偽物と判明してしまいます。

広告と違う商品が届いた

続いて、広告とは全く違う商品が届く手口も報告されています。クレジットカードでの購入が不安なので代引きにした結果、広告と全く違う商品が届いてしまう詐欺です。既に報告されている事例では、SNSの広告から有名スポーツメーカー製の商品を代引きで購入したが、届いた商品が偽物で販売サイトの連絡も不明になったという内容です。

・偽通販サイトで代引きで注文してしまった

代引きで購入した通販サイトそのものが偽物だったというパターンもあります。このような悪質サイトは、不自然な日本語や旧字体が使用されており、海外の詐欺サイトである可能性が高いです。本物のサイトになりすました偽通販サイトで注文してしまった場合、相手に個人情報を知られてしまったり、商品が偽物であったりするため注意が必要です。

・クレジットカード支払いで注文したにも関わらず代引きで配達された

代引き詐欺サイトでは、クレジットカード決済をしたはずなのになぜか代引きに変更されるケースも発生しています。このケースはAmazonなどでも起こっている事例であり、おかしいと思った時点で代引きでの受け取りを拒否する必要があります。

・注文していないのに代引きで商品が届いた

国民生活センターには、身に覚えのない商品が送られてきたという事例も報告されています。インターネット通販で、代引きの荷物が届き、家族が代金を支払って受け取ってしまったものの、内容を確認したら注文したことがない商品だったというケースです。


代引き詐欺の対処法

このような代引き詐欺に遭ってしまった場合、どのような対処を取るべきでしょうか?

・身に覚えのない配達は受け取り拒否する

身に覚えのない商品が代引きで届いた場合は、商品の受け取りや支払いをしないことです。ここで支払ってしまうと、販売業者の代わりに宅配業者が商品者から代金を受け取って受領したことになります。そのため、宅配業者から返金を受けることも困難になってしまいます。

・家族に注文の有無を確認する

代引き商品が送られてきた場合は、依頼者情報を確認してから家族に確認してみましょう。受取人本人が注文した商品かどうか判断できない場合、一度宅配業者に荷物を持ちかえってもらいます。もし、家族が注文していない商品であればその内容を宅配業者に伝え、家族が注文していた場合は中身を確認して本物か偽物かを判断してください。ここで偽物の場合は販売業者などに返品や返金を求めます。

・カスタマーサポートに連絡する

Amazonや楽天など、大手プラットフォームから代引きで商品が送られてきたものの、詐欺であることが確認された場合は、プラットフォームのカスタマーサポートへ連絡をしましょう。大手プラットフォームのカスタマーサポートに連絡することで、販売業者に確認がなされ、場合によっては出品停止などの措置になるケースもあります。

・相談窓口に問い合わせる

代引き詐欺被害を受けた場合は、できるだけ早く相談窓口へ問い合わせましょう。相談先として、消費者ホットライン「188」への連絡が可能です。ここでは、最寄りの消費生活センターなどの相談窓口を紹介してくれるので、案内された所へ連絡しましょう。また、警察相談窓口「#9110」でも相談内容に応じて窓口を案内してくれます。


代引き詐欺に遭わないための対策

年々巧妙になっていく代引き詐欺に遭わないためには、どのような対策が向いているのでしょうか?

・偽物が届くサイトの特徴を知る

代引き詐欺に遭わないためには、偽物が届くサイトの特徴を把握することが重要です。偽物が届く通販サイトの特徴は、販売価格から大幅な値下げがされている、通販サイトに記載されている日本語が不自然、字体が違う、販売業者の連絡先、住所、電話番号などが記載されていないなどです。本来、特定商法取引法では販売業者の名称、住所、電話番号などを広告に表示する義務があります。少しでも怪しいと感じたら注文するのを控えましょう。

・支払い方法をクレジットカードのみに限定する

代引き詐欺を回避するには、支払い方法をクレジットカードに限定するのも有効です。もし、ここでクレジットカード決済を一方的に代引きに変更してきた場合は詐欺の可能性を疑うべきでしょう。また、支払い方法が限定されているサイトについても注意が必要です。

便利な通信販売や代引きという方法も、今では詐欺の手法となっています。少しでも不審な点を感じたら、そのサイトでの購入を控えたり、代引きではない決済方法を選択したりして詐欺被害に遭わないように意識しましょう。

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