防犯のすゝめ

京都府内の学生ボランティアによる防犯活動、10年目に突入

全国各地で、学生などによる防犯ボランティア団体の活躍が目立っています。ごく普通の民間人であるボランティアが立ち上がることによって、防犯には声かけなどの対策が有効であることが広まってきています。

自転車盗減少に結成された京都府内学生による防犯ボランティア、10年目突入

京都府内で大学生によって結成されたロックモンキーズは、防犯ボランティア団体として2018年で10年目に突入しました。ロックモンキーズは、警視庁が指定する全国初の学生ボランティア団体です。ボランティアの登録者数は700名近くに上り、ロクモンの愛称で親しまれています。

そもそもロクモンは、自転車盗を減少させようと府内在住か府内の大学に通う学生で構成が始まりました。2018年には、第10期生の募集がスタートし、100人の新規登録が目標とされています。

性犯罪・特殊詐欺など身近な犯罪への注意を呼びかけ

ロクモンが防犯活動の対象としているのは、身近な犯罪への注意です。防犯教室を開催したり、啓発チラシの配布などをはじめ、ジョグパトと呼ばれるジョギングを兼ねたパトロールもおこなっています。

新規に登録を検討している学生を対象に、防犯パトロールの体験会をおこなうこともあります。商店街や路地などをパトロールしながら、人通りが少ない性犯罪が多い場所などをメンバーが案内。同時に、歩行者に気軽に声をかけて安全を見守るといった活動も進めているのです。

地域住民への声かけが大事

犯罪内容をほとんど問わず、地域住民への声かけは防犯に効果的だと警視庁でも案内しています。地域住民どうしがコミュニケーションをとる効果も去ることながら、犯行前に下見にやってくる犯罪者が地元の人に声をかけられて警戒するのにも効果的なのです。

犯罪をおこなおうとしている者は、顔を覚えられたり、見られることを嫌います。住民が声かけしあう地域だとわかれば、犯行に出にくい場所だとわかって去っていく可能性があります。また、幼児などに近づこうとする不審者を遠ざける効果も、声かけにはあります。青少年の非行を食い止める効果にも、期待できます。高齢者への声かけによって、特殊詐欺被害を防げたケースは、最近増えつつある喜ばしいことです。

地域住民どうしのコミュニケーションが減ってきている現代では、助けを求めようにも近隣に知り合いがいない、隣人に襲われたなどの事件に遭う人も増えています。日頃からコミュニケーションを欠かさないようにして、犯罪被害に遭わないように注意したいものです。

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