便利なスマートホームは防犯対策にも使えるって本当?
スマートホームといえば暮らしを便利にするものというイメージが強いですが、最近は防犯対策に活用する方も増えてきています。そこで今回は、そもそもスマートホームとは何か、防犯対策への活用事例や導入のメリット …
インターネットの発展により、私たちはさまざまなサービスを家にいながら利用できるようになりました。しかし、そんな環境を悪用して金品や個人情報を騙し取るのが詐欺師です。
今回は最近のフィッシング詐欺被害について紹介するとともに、フィッシング詐欺の手口や対策法について解説します。
昨年の12月31日、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓氏が「スマホのフィッシング詐欺に引っかかった」とツイートしたことがニュースになりました。このツイートの後にも「知らない人からの電話が鳴り止まない」などと報告しており、困った状況に陥っている様子がうかがえます。
芸能人が被害に遭ったからこそ注目されたニュースですが、実はフィッシング詐欺被害は今も多発しています。例えば12月20日には、北海道銀行が同銀行を装ったフィッシング詐欺被害を確認していると発表しました。この発表によると、12月19日に十数人の顧客が北海道銀行を装った不審なSMSを受け取ったとのこと。このSMSは、異常なログイン履歴があるため会員サイトにログインして確認してほしいという内容で、口座番号や暗証番号を求めるフィッシング詐欺でした。通報した十数人のうち2名は個人情報を入力してしまったものとみられ、それぞれの口座から不正に35万円が送金されてしまっていたといいます。この事態を受け、北海道銀行は個人向けのインターネットバンキングサービスのシステムを一時停止しました。
フィッシング詐欺という手口は2005年あたりから確認されており、当初はクレジットカード会社や大手ポータルサイトを装うものが主流でした。しかし、2011年ごろからはオンラインバンキングが狙われ始め、最近ではスマホ決済サービスを狙った事件も増えてきています。詐欺被害の報告も2019年から増加傾向にあり、今も減る様子がありません。
フィッシング詐欺で用いられるのは、主にメールとSMSです。「不正アクセスの疑いがあるのでログインして確認してください」といった内容でニセのサイトに誘導し、IDやパスワードなどの個人情報を盗み取ります。また、最近では運送会社を装い「荷物の再配達はこちらで受け付けます」などと説明し、通販サイトに登録しているIDやパスワードを盗む手口も登場しています。このタイプのフィッシング詐欺はスミッシング詐欺と呼ばれており、こちらも2019年から増加傾向にあります。
まずは詐欺だと気付くために、最新の詐欺手口に関する情報を日頃から集めておきましょう。そして、もしあなたの元に銀行やカード会社、その他の会社から連絡が来たときは「もしかすると詐欺かもしれない」と考えるクセを付けてください。個人情報を求められた場合は十中八九詐欺師からの連絡だと考えて行動しましょう。