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新潟県長岡市のご当地ヒーロー、トチオンガーセブン。意外な経緯で誕生したトチオンガーセブンは全国ネットのTV番組でも注目を集める存在です。そんな彼が新潟県警の「防犯機能付き電話買おうぜ大使」に任命されました。今回は、トチオンガーセブンの就任と新潟県の特殊詐欺被害の現況についてご紹介します。
12月14日、新潟県警は長岡市のご当地ヒーロー、トチオンガーセブンを「防犯機能付き電話買おうぜ大使」に任命。トチオンガーセブンとは、地元の特産品である「栃尾の油揚げ」にちなみ、油揚げ職人の主人公がキツネの神様と融合した正義の戦士という設定で誕生しました。地元では連続ドラマ化および映画化された話題の存在です。
トチオンガーセブンの主な役割は、各種イベントに参加して特殊詐欺を未然に防ぐべく、啓発活動をするものです。今回の任命についてトチオンガーセブンは、お年寄りにもわかりやすいメッセージを発信し、振り込め詐欺を撲滅するという意思を表明。知名度の高いキャラクターだけに、今後の活動についても注目が集まります。
トチオンガーセブンが就任する現状ですが、新潟県では特殊詐欺被害がどのような状況になっているのでしょうか。ここからは新潟県の特殊詐欺被害の現況を見てみましょう。
2018年の1月から11月末までの特殊詐欺発生件数は131件。前年同月比で57件減少した計算です。金額面を見ると3億2,562万円ですが、前年より1億9,818万円減少しました。新潟県警は特殊詐欺撲滅への活動を推進しており、さまざまな啓発活動を行っています。
たとえば、新潟県警と新潟のお笑い集団NAMARAがコラボした架空請求詐欺被害防止キャンぺーンの動画、歌手の小林幸子さんによる被害防止を呼び掛けるメッセージなどの啓発活動が注目を集めています。新潟県で多発している特殊詐欺を1件でも減少できるよう、今回のトチオンガーセブンの任命以外にも多くの啓発活動が行われているのです。
新潟県全体を見渡すと、振り込め詐欺や架空請求といった特殊詐欺の被害件数は3億円以上と、非常に大きな問題を抱えています。この問題を解決するためには、一人ひとりのお年寄りが特殊詐欺を理解し、詐欺に巻き込まれないように自警するしかありません。今回のトチオンガーセブンの就任もその一環の活動として高く期待されています。