自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
電車内での痴漢や暴力などの犯罪行為、あるいは迷惑行為を防止するため、鉄道会社各社は防犯カメラを導入あるいは導入検討中の状況です。電車内への防犯カメラには賛否両論の声が集まっていますが、賛否両方の意見を見てみましょう。
電車に防犯カメラを設置するべきという意見は少なくありません。みなさんがどのような気持ちで防犯カメラ導入に肯定的な意思を表明しているかを見てみましょう。
まず、防犯カメラの導入に対して自衛の効果があり、事件防止のための抑止力になるという意見が見受けられました。実は男性からの意見が多いのですが、痴漢の冤罪などが考えられるからかもしれません。
街中にはたくさん防犯カメラが設置されているのだから、電車内にも防犯カメラがあっても不思議じゃないという意見もあります。防犯カメラの設置はプライバシーの侵害と隣り合わせですが、電車内が公共の場だから問題ないのではないかという考え方です。
防犯カメラ否定派の意見を見てみましょう。
まずプライバシーの侵害ではないかという声があります。監視社会に対する恐怖心がある人も多く、自分の行動を撮影した動画がどのように利用されているかわからないという人も見受けられました。顔が記録に残る場合、鉄道会社側で動画の内容についての運用や管理徹底をお願いしたいという人もいます。
他にも防犯カメラを設置することに対して、根本的な解決にならないのではないかという意見が見受けられました。その背景は、悪質な痴漢が起きる原因は犯罪に対する意識だけでなく、周囲の意識に「痴漢が起きるのは本人側にも問題があるケースもある」というのが自然という声もあるからです。
また、混雑時には防犯カメラを設置しても効果がないのではないかという意見もありました。特に痴漢のような被害は満員電車の中で起きやすく、冤罪か実際に痴漢を働いているのかわかりにくい性質があります。プライバシーの観点では不安な一方、いざというときに防犯の役割を果たさないのではないかと考えられているようです。
鉄道会社各社は新しい鉄道車両に防犯カメラを導入する予定です。プライバシーの侵害や実際の効果に対する疑問はありますが、導入することで犯罪に対する抑止力になる可能性は十分にあります。安心して電車に乗れるような社会を作るために、防犯カメラの設置は必要なことかもしれません。