防犯のすゝめ

相次ぐ事件・事故を受け警察も各種対策を実施中

子供が被害者になってしまう事件や事故、高齢者をターゲットとした特殊詐欺事件は今も頻繁に報道されています。当事者に自衛意識が必要なのはもちろんですが、警察だって何も対策をしていないわけではありません。そこで今回は、具体的に警察がどのような取り組みを行っているかについてご紹介します。

東京で実施された防犯イベント

最初にご紹介するのは東京都練馬区で行われた防犯イベント。地域の幼稚園で子供たちに防犯意識を持ってもらうべく、犯罪や交通事故への対策を知らせました。また警察を身近に感じられるパトカー・白バイへの乗車体験も実施。写真撮影をして楽しむ子供たちの姿も見られました。近くにあるJAの施設では銀河鉄道999のイラストがプリントされたクリアファイルが配られ、高齢者に対して振り込め詐欺の被害防止を中心とするアドバイスが実施されました。警視庁は当事者が事故や事件に気をつけるのはもちろん、家族の間でも積極的に防犯について話し合う機会を設けてほしいとしています。実際、特殊詐欺の被害は周りの人に相談していれば防げていたというものが少なくありません。一人暮らしをしている方であれば近所の人たちと相互に注意喚起するのも良いでしょう。

全国で子供たちを交通事故から守る取り組み

5月13日、全国各地の警察へ子供を交通事故から守るための対策を進めるようにとの通達がありました。この対策は二次点検プロセスと呼ばれているものです。二次点検があるなら一次点検もあるわけですが、これは過去5年間で子供が被害者となる重大事故があった現場で行う点検。二次点検は一次点検で改善の必要があると判断された場所に対して行われます。今回の通達では二次点検プロセスを実施するのと同時に、道路の管理者と連携をはかりつつその道路を利用する子供の安全を確保する対策を検討・実施するようにとの指示もありました。

京都府警、山科警察署での交通事故対策

全国各地でも事故対策は進んでいますが、京都府警の山科警察署では他の場所とは少し違う取り組みを行っています。その取り組みの肝となるのがGISと呼ばれる地理情報理ステム。過去にどこでどんな事故が起こったか一目で分かるシステムで、3年前の導入以来交通事故件数がグッと減ったとのこと。山科警察署ではGISのデータをまとめた地図を保育園や幼稚園に来た保護者へ定期的に配っており、保護者からの評判もかなり良いのだそう。全国でも山科警察署のような取り組み広がっていくと良いですね。

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