老人ホームの入居権に関する詐欺事件とは?実例&対策方法を紹介
近年老人ホームの入居権に関連する詐欺が増えてきました。国民生活センターでは、「老人ホーム入居権」を譲ってほしいという詐欺電話による注意を促しているだけでなく、この詐欺手口が増加傾向にあることも警告して …
クレジットカードを紛失したり盗まれたりしても、すぐにクレジットカードに連絡すれば被害を最小限に食い止めることができると誰もが思っているのではないでしょうか。ところが今、組織的なネット通販詐欺が増え、100億円あまりの被害が出ているというのです。空き部屋を悪用するという、ゾッとする手口についてお話します。
外国人や暴力団によるネットショッピング詐欺集団が犯罪に悪用しているのは、アパートやマンションなどの空き部屋です。他人名義のクレジットカードを入手し、不正に利用することで大量の商品をネットショップで注文することで海外に高額転売するネットショッピング詐欺。その日本での商品送付先に、空き部屋が無断使用されているのです。
空き部屋に合い鍵を共有して無断侵入できた理由は、不動産会社が空き部屋に共通の鍵を使っていたことにあったといいます。あるショッピングモールの被害総額は年間で100億円に近いほどで、恐るべし犯罪集団です。
大手のショッピングモールに限らず、いつどこのオンラインショップが詐欺被害に遭わないとも限りません。被害総額が明るみに出たのが大手ショッピングモールだっただけで、実際に被害に遭っているのは大中小問わないオンラインショップでしょう。換金性の高いブランド品やゲーム機、家電品などは、特にターゲットになりやすいことも確認されています。
クレジットカードを不正利用された被害者はカード会社に連絡する対処法が可能ですが、ショップ側では商品を送ったのに入金がないという事態に陥る恐れがあります。そこで対策の一つとして検討できるのが、入金がなかった場合に保険会社が保障してくれるチャージバック保険です。また、注文時に不正を検知する不正検知サービスも導入が広まりつつあります。
不正注文対策を取りたいけれど、何から始めたらよいかわからないと対策が遅れてしまっているショップもあるかもしれません。その合間に、犯罪者は詐欺を進めている恐れがあります。小さなことでも、できることから早急に対策を始めることが大切です。
保険や不正検知サービスには、利用料がかかります。詐欺被害を未然に防ぐことも大切ですが、対策に費用がかさむのを懸念しているショップもあるでしょう。まずは、少額での対策から始めて効果を確かめてみるのも一つの方法です。