防犯のすゝめ

「逮捕状が出ている」と言われパニックに!事例から学ぶ詐欺被害を防ぐ方法

もし、「あなたに逮捕状が出ています」と急に言われたらどうしますか?多くの方がパニックになり、どのように対処すべきかわからなくなることがほとんどです。近年、このような「逮捕状が出ている」と言って相手をパニック状態にして詐欺を働く事例が増えています。

ここでは、過去の事例から詐欺被害を防ぐ方法についてみていきましょう。


実際に起こった詐欺被害の事例

実際に起こった詐欺被害の事例として、東京の町田市の内容をご紹介します。2024年12月に東京・町田市の70代男性のもとに大阪府警や警視庁を名乗る人物から連絡がありました。内容は、「マネーロンダリング事件に関わった容疑者を逮捕したところ、あなたのキャッシュカードが証拠品として押収されている。このままだとあなたも逮捕されるので、免れたければ警察に行くか、お札の番号確認のためにお金を振り込むか選択するように」というものです。

被害に遭った男性はお金を管理しているのが妻だと電話を代わり、トークアプリでのやり取りを行った後で口座番号を聞き出されてしまい、言われるがまま3回、合わせて1,200万円を振り込んでしまったということです。男性の名前が記載してある逮捕状の写真が送られてきたこともパニックになった要因と考えられます。


警察官を装った特殊詐欺が増えている!

このような警察官を騙った同様の手口の詐欺は、東京だけでなく全国で起こっています。岩手や宮城、埼玉や静岡などでも確認されている手口で、年々増加している詐欺として被害額も増えているのが現状です。

2024年1月~11月までの期間に東京都内では594件発生し、被害額は前年の同期比で約250倍にまでなっていることが確認されています。すでに約41億円以上の被害額にのぼり、国内の特殊詐欺被害として過去最多となる見通しです。


警察官を装った特殊詐欺被害を防ぐためには?

警察官を装った連絡が来た場合は、すぐに警察に連絡してください。「警察官」と名乗っていることで本物の警察官だと感じるかもしれませんが、実際には警察官を語っていることがほとんどです。

相手の言っていることを鵜呑みにせず、落ち着いた行動が求められます。犯人が教えてきた番号は嘘の番号である可能性が高いので、自分自身で警察署の連絡先を調べて電話したり、信頼できる人に連絡を取って一緒に警察に行ったりするなどの対応を取りましょう。

逮捕されると言われると焦ってしまいますが、一人で対応すると慌てて嘘に気が付かないこともあります。まず誰かに相談することが大切です。

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