防犯のすゝめ

キャリア決済に便乗!?増加傾向にあるフィッシング詐欺手法を解説

10月からの消費税増税に伴い、キャッシュレス決済によるポイント還元も始まります。これを機にキャッシュレス決済を使い始めてみようという方も多いでしょう。クレジットカードやQRコード決済など、キャッシュレスといってもさまざまな決済方法がありますが、本記事で注目するのはキャリア決済。ドコモ、au、ソフトバンクの利用者であればすぐに使い始められる決済方法ですが、最近になって携帯電話会社を装ったフィッシング詐欺が増加しているようです。

ドコモを装った不審なメール

7月の下旬、とある女性の元にNTTドコモを名乗るメッセージが届きました。メッセージの内容は利用料金が高額になっているため確認してほしいというもの。女性はメッセージに記載されていたリンクを踏み、開いたWebサイトにIDとパスワードを入力してしまいました。もちろんこのメッセージは詐欺師が作成した罠。数時間後には盗まれたIDとパスワードを悪用され、9万円以上の被害になってしまいました。

フィッシング詐欺手法は他にも

「iPhoneがウイルスに感染しています」といったメッセージを表示する悪質な詐欺広告も登場しているようです。最近横行しているのは、ウイルスを駆除するにはこちらのアプリをダウンロードしてくださいなどと誘導し、アプリの継続課金をさせる手口。そもそもiPhoneにウイルスの感染を知らせる機能はありません。これはWebサイトのページが表示されているだけであって、パソコンから見た時もAndroidから見た時も同じものが表示されるのです。急にウイルス感染を知らせるメッセージや有料会員登録が完了したといったメッセージが表示されても、慌てずページを閉じれば問題は解決します。

フィッシング詐欺に騙されない方法

IDやパスワードなど、自分だけが持つ情報を入力しなければいけないサイトはブックマークなどに登録しておき、メールのURLは踏まないようにしましょう。Webサイトの見た目は真似をしようと思えば本物と一切違いがない精度にまで真似できてしまいます。また、フィッシング詐欺がこれだけ流行していることから金融機関やクレジットカード会社などの対応は慎重です。普通は安易にIDやパスワード、個人情報を要求することはありません。少しでもおかしいと思った場合はメッセージの内容をそのまま受け止めるのではなく、電話やメールで確認をとるのもよいでしょう。ただしメールに記載されている連絡先は偽物である可能性もあるので、公式サイトや郵便物などをチェックし、必ず正規の連絡先であることを確認してください。

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