防犯のすゝめ

サイバー攻撃の被害が少ない日本。しかし対策は欠かせない

もはやパソコンやスマートフォンを利用することは当たり前となりました。しかし、利用するにあたって細心の注意を払っている人はどれほどいるでしょうか。
今回は日本におけるサイバー攻撃被害に関する情報を紹介するとともに、パソコンやスマートフォンを取り扱う上で注意するべき点について説明します。

日本はサイバー犯罪の被害が最も少ない国

6月18日、日本マイクロソフト株式会社は近年のサイバー攻撃の傾向や最新の犯罪手口を紹介する説明会を開催しました。
この説明会において、担当者は世界各国のセキュリティ状況を報告するレポートを紹介しました。このレポートによると日本は世界で最もサイバー犯罪被害が少ない国だとのこと。その理由として、日本は他国よりもセキュリティ環境の整備が進んでいるからだと説明しました。ただし、そんな日本国内においても脅威がまったくないというわけではなく、引き続き警戒する必要があると注意を促しています。

マルウェアの種類

パソコンやスマートフォンに対し、悪意を持って利用者の意図しない動作を引き起こすソフトウェアをマルウェアといいます。最も有名なマルウェアはコンピュータウイルスでしょう。ウイルスとマルウェアを同じものと考える方も多いですが、ウイルスはインフルエンザなど実際のウイルスと同様に、自分自身を増殖させ他のパソコンやスマートフォンに拡散させていくという特徴があります。マルウェアには他にも、自分自身の存在を隠すトロイの木馬、パソコン内の情報を外部に流出させるスパイウェアなど、さまざまな種類が存在します。過去にはパソコンを遠隔操作され、犯罪予告を行ったとして誤認逮捕された事件もありました。マルウェアは単にクレジットカードや個人情報を盗まれるだけでなく、人生すら大きく変えられてしまう恐れがあるのです。

サイバー攻撃の被害を防ぐために

マルウェアに感染する代表的なルートは、Webサイトや電子メールの閲覧、ファイルやソフトのダウンロードです。どれも日常的に行う必要がある操作ですので、100%感染を防ぐのは難しいでしょう。感染のリスクを減らすには、OSやソフトウェアのアップデートを定期的に行うほか、信頼できるセキュリティソフトを導入することが重要です。
マルウェアに感染したことが疑われる場合は、すぐにパソコン・スマートフォンをオフラインにしましょう。時間が経てば経つほど他のパソコンなどに被害が広がる可能性が高くなってしまいます。多くのマルウェアはセキュリティソフトで撃退できますが、どうしても難しい場合は初期化という対処をするしかありません。

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