防犯のすゝめ

マルウェア被害が止まらない!どんなものが感染するか改めて確認すべきです

世界中で脅威となっている「Emotet」が新たな手口で攻撃を再開したことが判明しました。マルウェアの感染について改めて確認しておく必要があります。

今回はどんなものがマルウェアに感染するのか、深刻な問題となっているのは何なのか、について解説します。

「Emotet」からのメールで新たなマルウェア被害が発生

世界中でサイバー攻撃を仕掛けるマルウェア「Emotet」が、新しい手口を使ってウイルスに感染させる攻撃を再開しました。

「Emotet」とは、メールの添付ファイルから感染するマルウェアのこと。誤って添付ファイルを開くと、パソコンに保存されたメールアカウント、パスワード、メールの本文といった情報を盗み取り、これらの情報を悪用します。

今回発覚した新しい手口は2つ。一つ目はExcelファイルを悪用する手口です。Excelファイルの中には悪意のマクロが組まれており、「コンテンツ有効化」ボタンをクリックすることで、ウイルスに感染してしまいます。二つ目はPDF閲覧ソフトを偽装する手口。メール内に記載されたURLをクリックすると、閲覧可能なPDFファイルが存在するかのようなダミー画面になり、偽のPDF閲覧ソフトをダウンロードするよう誘導させられます。ダウンロードを実行した瞬間、パソコン内の情報が搾取される仕組みです。

どんなものが感染するのか?

マルウェアに感染するものの代表例は、パソコン、スマートフォン、タブレットです。しかし実際には、家庭で使用している無線LAN、Wi-Fi、アクセスルータ、ネットワークプリンター、ネットワークカメラ、スマートテレビ、スマート冷蔵庫、さらにPOSレジなど、あらゆるものがマルウェアに感染してしまいます。

これらは一見コンピュータに見えませんが、実は内部にコンピュータが内蔵されているため感染対象になってしまうのだそう。こういった機器が、インターネットに繋がりデータをやり取りする以上、マルウェアに感染する可能性があるというわけです。

特にIoTの時代が訪れ、私たちの周りに存在するさまざまな電子機器がコンピュータ化し、インターネットにつながるようになると、今より多数の機器が感染する可能性があります。

人の心を突く攻撃が最も深刻問題

人間の心の隙をついたサイバー攻撃は、悪意の攻撃によってマルウェアに感染してしまうことよりも深刻な問題です。

セキュリティのアップデートが行われると、マルウェアの感染経路はすぐに塞ぐことが可能です。しかし、機器の持ち主を騙して自らマルウェアをインストールさせれば、外から無理矢理侵入しなくても、内側から簡単に悪事を働くことができてしまいます。

心の隙を突くタイプの攻撃は簡単には防ぐことができません。なぜならセキュリティ意識は、本人が必要性を認識しないと向上しないからです。外側から防御を固めても、人間を騙す攻撃手法はいくつも存在し、なかなか防ぐことができないことをよく覚えておきましょう。

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