防犯のすゝめ

今も減らないストーカー被害!誰であっても被害者になりうる

あなたは「ストーカーなんて自分には関係ない」と思っていませんか?しかし、統計や実際の事件を調べてみれば、いつ誰が被害にあってもおかしくない犯罪だと分かります。
そこで今回は、2019年のストーカー被害状況や実際に起きた驚きのストーカー事件、被害に遭った際の対処法について紹介します。

2019年のストーカー被害状況

3月5日、警察庁は2019年における全国のストーカー被害状況を公表しました。この発表によると、ストーカー関連の通報や相談件数は合計20,912件だったとのこと。2018年に比べると3%の減少となっていますが、2万件を超えているのは7年連続となっており、決してストーカー被害が減っているとはいえないのが現状です。
また、加害者と被害者の関係で一番多いのは「交際相手」で、その割合は全体の42.6%であったことも明らかになりました。なお、この「交際相手」には元交際相手も含まれています。2位以降には「知人・友人」、「同僚・職場関係」が続きました。

ストーカー事件は年齢に関係なく起こる

ストーカー事件の被害者というと、やはり若い女性を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、高齢者だからといって安心はできません。
例えば今年に入ってから発生した事件で、70代の知人女性にストーカー行為を行ったとして60代の男性が逮捕されたケースがあります。加害者は今年の1月から2月の間に電話を500回以上かけるだけでなく、女性を追いかけ回す、ショートメールを何十回も送るといった行動を繰り返していました。加害男性は逮捕される前にも警察から注意を受けており、2月にはメールや電話を禁止する命令も出されていましたが、それでもストーカー行為を止めなかったことから逮捕につながっています。

ストーカー被害に遭ってしまったら

もしストーカー被害に遭ったら、すぐに警察へ相談しましょう。相談する際には、メールや着信履歴など、具体的な被害状況が分かるものを持参するとスムーズに話が進みます。また、被害届を提出すれば警察が見回りをしてくれることもあります。「これくらいで相談するのは気が引ける……」と思う必要はありません。
加害者が判明しているなら弁護士に相談するという手もあります。弁護士から連絡を受けることで、これ以上ストーカー行為を繰り返すのはまずいと感じる加害者も少なくないのです。どうしてもストーカー被害が解決しない場合、加害者が分からない場合は探偵に相談することも検討してみましょう。

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