防犯のすゝめ

他人の身元を調べる特定屋。身元がバレることにはどんなリスクが?

SNSへの投稿から個人情報が特定され、何らかの事件に巻き込まれたといったニュースをよく目にするようになりました。今回は特定屋について解説するとともに、自分を守るために気をつけるべきことについて紹介します。

特定屋という人たちがいることをご存知ですか?

特定屋とは、報酬と引き換えに他人の個人情報を特定する人のことをいいます。特定屋は主にSNS上で活動しており「〇〇円の報酬で特定したい人の情報を割り出します」といったメッセージを発信することで依頼人を探しています。特定の相場は1件につき数千円〜数万円ほど。特定屋はフリマアプリなどのトラブルを解決するために利用されることが多いようですが、最近はストーカー犯罪に悪用するケースも増えているといいます。
ストーカーに個人情報が特定されてしまえば、命の危険にもつながりかねません。実際、過去にはストーカーから殺人に発展した事件もいくつかありました。自分の身を守るためには、誰かに特定される前に対策をとっておかなくてはいけません。

慣れた人なら個人情報の特定は簡単

「自分はSNSに個人情報がバレるような投稿なんてしていない」と思うかもしれません。しかし、特定屋は驚くような手段で個人情報を割り出します。例えば、あなたが外で空の写真を撮り、それをSNSに投稿したとしましょう。たとえ写真に建物などが写り込んでいなくても、写真を撮影した場所が晴れていたのか曇っていたのかは分かります。当日の気象情報をチェックすれば、大まかにではありますが場所を絞り込むことができるでしょう。一つひとつの情報では特定できなくとも、あなたの投稿を隅から隅まで調べればさらに絞り込むことが可能です。仮に見ず知らずの他人に見られない設定にしていたとしても、共通の趣味があることを装って近づいてくる特定屋もいるため油断はできません。過去には自撮り写真の瞳に写り込んだ風景から撮影場所を特定された人もいました。

個人情報流出を防ぐためにできること

まずは個人情報の特定が意外と簡単なことだと自覚することが大事です。目立つ建物だけでなく、どこにでもありそうな風景や何の変哲もないマンホールでも個人情報の特定に至る恐れがないか注意する必要があります。
自分から情報を発信する以上、特定の可能性をゼロにすることはできません。しかし、特定に至る仕組みを知り、どういった点に気をつければいいか分かっていればリスクを抑えることは可能です。特に子供がいる家庭や女性の一人暮らしなど、犯罪に巻き込まれるリスクが高い方は投稿内容に気をつけてください。

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