防犯のすゝめ

偽の医者には要注意!新しい詐欺の手口と相談窓口を紹介します

医者になりすましてお金を騙し取る新手の詐欺が発生しています。万が一、詐欺にあった場合はすぐに警察や相談窓口に連絡しましょう。

今回は新しい詐欺の具体的な手口と特殊詐欺の相談先について解説します。

医者を装う新手の詐欺が急増。1,000万円以上の被害も

2022年7月、警察の調べによると、医者を装って高齢者からお金を騙し取る新手の特殊詐欺が急増していることが明らかとなりました。各地で被害者が出ており、全国の警察は新たな手口に注意を呼びかけています。

2022年6月には、岩手県盛岡市の80代女性のもとに医者を名乗る男性から電話がかかってきました。「息子さんが吐血し、麻酔で声が変わってしまった」といった内容だったとのこと。その後、息子を装った男性から「病院で財布を落とした」「治療のお金が必要」といった電話があり、80代女性は現金約600万円を振り込んでしまいました。息子の声が変わったと信じ込んでしまい、疑うことなく送金したのだと話します。

また、5月には茨城県水戸市でも同様の詐欺被害が発生しています。その他山形県や岐阜県など、被害は全国に広がっており、いつ自分が被害者になるかわからない状況です。

具体的な手口とは?

大阪警察病院で確認された具体的な手口を紹介します。

まず、ターゲットのもとに、医者を名乗る詐欺師から電話がかかってきます。実際にあった事例は以下のとおりです。

「大阪警察病院耳鼻咽喉科の○○です。本日、息子さんが耳鼻咽喉科を受診され、重篤な遺伝子による疾患を発見いたしました。その件で、ご連絡させて頂きました。」と伝えられます。

その後、息子を装った他の詐欺師が「喉の病気を手術するための費用を振り込んでほしい」「病院でカバンを盗まれたのでお金がない」などと電話をし、お金を要求してきます。

この他にも、「家族が救急車で運ばれてきて、緊急で大量の輸血が必要な状態です」「息子さんが病院で手当てをうけてるが、財布を無くしてしまって治療費が払えない」といった内容で振り込みを誘導する手口もあります。

特殊詐欺の相談先は「#9110」

警察では、ストーカー、DV、悪質商法などに関する相談窓口を開設しています。犯罪や事故の発生には至っていない場合でも、いつでもどこでも誰でも利用できます。わざわざ最寄りの警察署に行かなくても、自宅から気軽に相談できるのがメリットです。

受付時間は各都道府県警察本部で異なりますが、基本的に平日8:30~17:15です。土日・祝日および時間外は、24時間受付体制がある一部の県警を除き、当直または音声案内で対応します。ただし、ダイヤル回線や1部のIP電話からは利用できない場合がありますので、詳しくは住んでいる警察署の公式サイトを確認してください。

警察相談専用電話#9110を利用したことで、事件を解決したり、未然に防いだケースは数多くあります。オレオレ詐欺、性犯罪、ストーカーなどさまざまな事件に効果的であることが報告されています。

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