相次ぐ緊縛強盗事件から身を守ろう!狙われにくい家にする方法とは
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街中にキラキラ輝くイルミネーションは、冬の風物詩のようで人気です。おしゃれなイルミネーションですが、最近では防犯目的での設置が話題になっています。大阪府の中学校では、PTAとの協力で防犯イルミネーションプロジェクトがスタートしました。イルミネーションの防犯効果や設置背景などについてお話します。
部活動を終えた時間帯の冬場の下校道は真っ暗です。そんな大阪府豊中市立第九中学校の通学路には、毎年恒例のイルミネーションが点灯されるようになりました。道が明るくなるだけでなく、その美しさを見ようと人が集まることもイルミネーションの特徴です。第九中学校の通学路のイルミネーションも、それらのメリットを活かして防犯目的で設置されています。
12月初旬の午後5時に行われる点灯式には、地元住民をはじめ、数百名もの人だかりができます。新聞が取り上げるほど話題となったこの企画の名称は、防犯イルミネーションプロジェクトです。必要な電飾は、中学校とPTAが寄付金を含めて集めたといいます。毎日数時間点灯しても一ヶ月あたり数千円の電気代で済むため、豊中市教育委員会から学校の電源を使う了解まで得ています。
豊中市第九中学校の周辺住民からは、通学路のイルミネーションに「キレイで見に来たくなる」との声があがっています。これこそ、防犯イルミネーションプロジェクトの目的です。
第九中学校が通学路にイルミネーションを設置したのには、周辺で16歳未満の子供に不審者がつきまとうケースが年々増加してきたという背景があります。イルミネーションを見に周辺住民が訪れるようになれば、不審者がうろつくような環境になるのを回避できると考えたのです。
安全で安心な街の環境は、住民が防犯の意識を向上させることから始まります。犯罪者や不審者が好む環境は、住民が街に無関心な傾向があるからです。落書きや放置自転車、路上駐車が多い街、粗大ゴミが放られたままになっているなど、住民が気にして自治体に連絡し、撤去するだけで改善の一歩となります。
全国各地には、防犯ボランティア団体が5万団体近く活動しています。防犯ボランティア団体の増加と共に減少し始めたのが、刑法犯の減少です。イルミネーションによって明るくきれいになる中学校周辺の地域も、住民が関心を持つことによって成り立ちます。防犯は地域で作るという典型的な例でしょう。