防犯のすゝめ

対話型AI「ChatGPT」に偽物がある?本物との見分け方を学び正しく使おう

話題沸騰中の対話型AI・ChatGPTに偽物疑惑が浮上しています。誤って偽物を利用してしまうと、詐欺事件に巻き込まれる可能性も。トレンドとなっている今こそ、より一層意識を高めておくことが重要です。

この記事ではChatGPTの概要・注意点・偽物の見分け方について解説します。


ChatGPTでサイバー犯罪の恐れあり

国内セキュリティー会社の調べによると、対話型AI・ChatGPTがサイバー犯罪に悪用されるリスクがあることが判明しました。ChatGPTは流暢な文章を作成できる優れた能力を持つ一方、セキュリティー面においては不安要素が大きいと指摘されています。

セキュリティー会社が行った実験では、ChatGPTはフィッシング詐欺に使うメールの文章やウイルスを作成するコードも生成可能という結果に。実際にChatGPTが作ったランサムウェアのコードを使用すると、ファイルが暗号化され内容が見られなくなりました。

ChatGPTは原則として違法行為にあたる質問には回答しない仕組みです。しかし今回の実験でウイルスの生成可能が明らかとなったため、まだ改善の余地があるようです。

セキュリティー会社の担当者は「サイバー犯罪に知識がない人でも簡単に詐欺を可能にしてしまう恐れがある。犯罪のハードルを下げてしまわないよう、今後も注意喚起を進めていきたい」と話しています。


ChatGPTの概要と注意点

ChatGPTは、OpenAIで開発された対話形式のAIチャットツールです。インターネット上の膨大な情報を学習・記憶し、高度な表現や文脈でも理解できるのが特徴で、まるで人間が話しているような自然な受け答えができます。Google検索に代わるツールになりうると話題になり、2022年11月に公開されて以来、日々利用者が増え続けています。

現段階では、情報検索や文章作成などが主な使い方です。Google検索では、検索結果のなかからどの記事を読むか自分で選択しなければなりませんが、ChatGPTは質問に対する答えを要点に絞って回答してくれるため、そのような選択に悩む必要がありません。

注意点としてChatGPTはあくまでコンピューターシステムであるため、正確性や安全性が保証されているわけではなく、時には誤って回答されることがあります。そのため、ChatGPTから得られた情報は参考程度にとどめ、重要な決定や行動のためには、信頼できる情報源を参照するようにしましょう。


偽ChatGPTの見分け方

FacebookやTwitterなどのSNSにおいて、偽ChatGPTの広告が流れてくるケースが報告されています。また、ChatGPTの名前を使用した非正規のサイトやアプリも存在するようです。

ChatGPTには公式アプリがなく、ブラウザ上で利用するためアプリをダウンロードする必要はありません。ダウンロードを要求するサイトには注意しましょう。

また、ドメインが正しいかどうかも要チェックです。正規のURLは「https://openai.com/blog/chatgpt/」ですが、「free-gptchat.com」といった偽のリンクも発見されています。

ChatGPTを利用する場合は、開発元やURLを必ず確認するようにしてください。

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