自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
特殊詐欺犯罪の対策には、根気よく注意喚起するという方法が有効だとされています。それでも犯罪ははびこり続け、広島県では5年連続で被害総額が10億円を超えているといいます。手口も巧妙化する中、特殊詐欺への一層の注意を促すために作られた広島県警による動画が話題になっています。
特殊詐欺による被害が年間10億円という事態が5年も続いている広島県では、県警が特殊な注意喚起動画を公開して全国的な話題をさらっています。フラメンコとオレオレ詐欺をかけた特殊詐欺被害防止のための動画は、一度見たら忘れられないほどのインパクト。動画では、オレオレ詐欺だけではなく数々の特殊詐欺犯罪手口があるのだと紹介しています。
動画でフラメンコを披露しているのは、プロのフラメンコ女性舞踊家です。本格的な踊りの気迫に、なぜかぬいぐるみが共演するといった演出には誰でも目を奪われてしまうでしょう。高齢者に限らず、若い人でも被害に遭っている特殊詐欺犯罪への注意を喚起するのに大いに役立っているようです。
警視庁の調べによると、特殊詐欺全体の認知件数は2013年から2016年まで減る傾向があったものの、2017年には再び大きく盛り返しています。被害額も激しく上昇しており、新たな手口の登場が関係しているのではないかと考えられます。被害のうち、特に件数が多いのがオレオレ詐欺と還付金等の詐欺です。
特殊詐欺には他にも架空請求詐欺や融資保証金詐欺、振り込め詐欺などがあり、振り込め詐欺以外はいずれも増加している事実があります。これはあくまでも認知件数であり、被害に遭ったことを警察に届けていないケースもあるでしょう。
特殊詐欺被害は、特に認知件数が目立っている地域もあるものの、全国的に頭を抱えている問題です。そのため、各地で特殊詐欺撲滅のためのプロモーションをおこなっています。こうした動きを他人事だと思わず、多くの人が意識することが大切です。特殊詐欺の構造を理解して、1人1人が被害を未然に防ごうとする意識が特殊詐欺犯罪を減らすことにつながるでしょう。
特殊詐欺は、被害に遭ってからでは取り返しがつきません。誰もが被害に遭うリスクがあり、個人で注意をすることも重要です。特殊詐欺撲滅キャンペーンをおこなっていたら、少しでも意識を向けるようにしてみましょう。