防犯のすゝめ

未成年を標的としたオンラインゲーム犯罪が増加。被害防止のために今日からできる注意点とは

近年、未成年者をターゲットにしたオンラインゲーム犯罪が数多く報告されています。コロナ禍でオンラインゲームの利用者が増加したことも原因の一つです。
今回はオンラインゲームを利用する際の注意点をお伝えします。未成年のお子様がいる家庭は特に注意しておきましょう。

オンラインゲームユーザーを狙うサイバー犯罪が増加している

コロナによる外出自粛やネット環境の発達により、近年オンラインゲームの人気が著しく上昇しています。それに伴い、オンラインゲームの利用者を標的としたサイバー犯罪も増加していることが明らかとなりました。

総務省の調査によると、オンラインゲームユーザーの約50%が13歳~19歳であり、半数近くが未成年者となっています。ネット知識に乏しい未成年者が多いこと、市場規模が拡大傾向にあること、といった理由からオンラインゲームはサイバー犯罪者たちの標的になりやすいのです。

オンラインゲームにおけるサイバー犯罪はフィッシング詐欺が中心です。ゲーム内でのチャットや動画共有サイトを悪用し、認証情報・決済情報などを抜き取ってしまいます。最終的にはアカウントの乗っ取り、クレジットカードの不正利用などが行われ、甚大な被害へとつながる危険性が潜んでいます。

被害者になるだけでなく、意図せず加害者となってしまったという事例も報告されています。知らないうちに犯罪に加担してしまう恐ろしい事態を招かないよう、オンラインゲームを利用する際は十分に注意しておかなければなりません。

オンラインゲームを行う時の注意点とは

オンラインゲームでのサイバー犯罪被害を防ぐには、まず詐欺の手口やトラブル事例についてよく理解しておくことが大切です。総務省・セキュリティ会社・各ゲーム会社などが発信する注意喚起情報を、親も子どもも事前にしっかりと調べておきましょう。

ゲームアプリをダウンロードする際は、必ず公式ストアから行うようにしてください。偽サイトからダウンロードしてしまうと、個人情報や口座番号を盗み取られてしまう危険があります。ゲーム内チャットに送られてきたURLリンクを不用意にクリックしないことも大切です。

さらに安全を確保するため、パスワードを厳重に管理する、セキュリティアプリを入れる、OSを常に最新状態にする、といった対策も忘れずに行ってください。家庭内のWi-Fiが乗っ取られる可能性もありますので、Wi-Fiにもセキュリティ対策しておくとより安心です。

家庭内でもルールを決めておきましょう

オンラインゲームを使ったサイバー犯罪からお子様を守るためには、「家庭内のネットワーク環境を整えること」、「子どもとの間でルールを決めておくこと」が重要です。

パソコンだけでなくスマートフォンにもセキュリティ対策ソフトをインストールしておきましょう。不正サイトへのアクセスや不適切なアプリの利用を防いでくれるため、サイバー犯罪にあうリスクを大幅に軽減できます。セキュリティソフトによっては、利用時間や曜日を制限したり、不正アクセスがあった場合に親へ通知してくれるものもありますので、お子様の年齢や使用頻度に合わせて使い分けてください。セキュリティソフトは常に最新版へアップデートすることも忘れずに。

また、オンラインゲームやネット利用についてお子様と家庭内ルールを設けておくことも大切。アダルトサイトを見ない、会員登録を勝手に行わない、知らない人とDMのやり取りをしない、時間を守って利用する、など家族でしっかりと話し合って決めましょう。ルールを破った場合は、ペナルティを用意しておくのも有効です。ルールを作る際は親が一方的に押し付けるのではなく、必ずお子様と一緒に決めるようにしてください。

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