自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
いつの時代も犯罪者がターゲットとして選ぶのは弱い立場にある人です。この観点から災害にあって間もない人はまさに格好の獲物。焦って避難したはいいものの、その隙に空き巣に入られたという被害者は決して少なくないのです。
そこで今回紹介するのは災害時の防犯について。実際の事件を紹介しながら、災害時の防犯で気をつけることを解説します。
10月30日、福島県郡山市で30代男性が住居侵入・窃盗の容疑で逮捕されました。警察によると容疑者は10月23日からの2日間でアパートの部屋に侵入。指輪など合計9点を盗んだとされています。またこの近くではこの事件の他にも5件の空き巣被害が報告されており、これらの事件についてもこの容疑者が関係しているのではないかと考え捜査を進めているとのことです。容疑者は取り調べに対し「お金に困っていたから」などと供述しています。
災害が起こった時、必ずと言っていいほどSNSには家の周りや街中などの被災状況が投稿されます。あなたもこうした投稿を見た時、「うちの近くだ!」と感じたことはないでしょうか。しかし安易に被災状況を発信するのは危険な行為でもあるので注意が必要です。
まず例として挙げられるのが先ほど紹介したような窃盗事件。避難して家を空けていることが第三者にも分かるようになってしまえば、その家の住人であることさえ分かれば簡単に空き巣を実行できてしまいます。またSNSの情報をストーカーに悪用する人もいることを覚えておきましょう。これは実際にあった事件ですが、自撮り写真の目に映った景色から住所を特定するようなストーカーもいるのです。SNSを利用する時は情報を全世界に公開している意識を強く持ち、投稿する前に公開しても大丈夫な情報かどうかを冷静に考えなくてはいけません。
被災時においても防犯の基本は変わりません。命の危機が迫っているような場合は別ですが、多少余裕があるのであれば避難する前に玄関のドアや窓をしっかり施錠しておくことが重要です。次に重要なのが窓際など外から見える場所に貴重品を置いておかないこと。他にも窓に防犯フィルムを貼っておくなどの準備をしておくのも効果的です。防犯フィルムについては地震や台風の際にガラスの割れを防ぐことにもつながるので、防災の観点からも特におすすめしたい対策といえます。
また災害時は避難所でも盗難などが発生することもあります。貴重品は肌身離さず持ち歩き、常に目の届く場所で管理しなくてはいけません。