防犯のすゝめ

配達員が遭遇した見慣れない男は空き巣犯!コミュニケーションが犯罪を防ぐ

日頃からコミュニケーションをとっていたおかげで身近な人の異変に気付き、犯罪の被害を未然に防げたというケースは決して珍しいことではありません。
そこで今回は、店員や配達員が被害を未然に防いだ事例を紹介するとともに、他者と協力する防犯意識の在り方について考えてみます。

配達員が空き巣犯に気づく

12月24日、沖縄県警は空き巣の逮捕に貢献したとして、配達業に勤める40代の男性へ感謝状を贈りました。事件が起きたのは11月8日の夕方ごろ。配達員がとある住宅へ荷物を配送した際、いつもは見かけない男性が出てきました。不審に思ったこの配達員は「関係者の方ですか?」と声をかけたところ、男性は「はい」と答えたといいます。しかしその挙動が怪しいものに感じられたため、その場に足止めをするべく10分程度会話をしました。
こうして時間を潰しているうちに家主の女性が帰宅し、男性が空き巣犯だったと発覚しました。被害女性はすぐに警察へ通報し、すぐさま駆け付けた警察が犯人を逮捕したといいます。
警察の発表によると、今回逮捕された犯人は以前も同じ家に侵入していたのだそう。感謝状を受け取った配達員は自身の配達エリアに住む住人すべての顔と名前を覚えており、この記憶が今回の逮捕貢献に役立ったと話しています。

過去にはコンビニ店員が特殊詐欺を防いだケースも

2019年2月には、広島県で特殊詐欺被害を未然に防いだとして三原市にあるコンビニ店舗が感謝状を受け取っています。こちらの件では30万円分の電子マネーを購入しようとした女性客に対し、特殊詐欺のターゲットにされているのではないかと説得しました。最初は「急がないと裁判になる」と焦っていた女性客も思いとどまることができ、オーナーが警察へ通報。これにより詐欺被害を防ぐことに成功しました。

地域内の防犯パトロールや声掛けは非常に強力

どんなに自分を狙う犯罪から身を守ろうとしても、完璧に被害を防ぐのはなかなか難しいものです。しかし地域に暮らす人々が互いに協力しあえば防犯効果は2倍にも3倍にもなります。
例えば地域住民が積極的に防犯パトロールを行っていれば、空き巣を企む人物はこの地域は防犯意識が高すぎると考え、犯行を諦めることでしょう。これは空き巣だけでなく子どもを狙った誘拐犯、女性を狙うひったくり犯などにもいえることです。
なかなか防犯パトロールを企画するのは難しい場合は近所の人や行きつけのお店にいる店員へ声掛けをするだけでも十分です。ただすれ違うだけでは赤の他人ですが、挨拶をすれば少なからず仲間意識が生まれます。たかが挨拶と思わず、ぜひとも明日からいろいろな人への声掛けを実践してみてください。

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