防犯のすゝめ

闇バイトがきっかけで犯罪者に!話を聞くだけでも危険な理由とは

特殊詐欺に加担したとして、高校生や大学生などの若者が逮捕される事件が後を絶ちません。彼らが特殊詐欺に手を染めてしまうきっかけの一つが闇バイトです。
今回は特殊詐欺のかけ子や受け子が逮捕されたニュースを紹介するとともに、闇バイトの実態や危険性について紹介します。

かけ子・受け子の逮捕者が相次ぐ

10月7日、愛媛県警は特殊詐欺に加担していたとみられる20代の男性を逮捕しました。警察の調べによると、容疑者は警察官になりすまして80代の女性からキャッシュカードを騙し取るための電話をかけたとされています。今回逮捕された男は、前日の10月6日に同様の容疑で逮捕された4人とも関わりがあるとみられています。家宅捜査に入ったマンションからは、犯行マニュアルや数十台の携帯電話、数百人分にも及ぶ名簿が押収されました。
9月24日には、兵庫県高砂市で18歳の女子高生が詐欺未遂の容疑で現行犯逮捕されました。警察の発表によると、詐欺のターゲットになったのは高砂市内に住む80代の女性。9月23日にこの女性の息子を名乗る男から、株で失敗してお金が必要になったなどと電話で連絡が入りました。お金を引き出すときに金融機関の職員が詐欺に気付き、警察と騙されたふり作戦に取り組んでいたところ、ターゲットとなっていた女性の自宅にスーツを着た女子高生が訪れました。県警は、この女子高生が受け子の役割を担っていたとみて捜査を進めています。

かけ子・受け子のきっかけは闇バイト

特殊詐欺の実行犯であるかけ子や受け子は、主にTwitterなどのSNS上で闇バイトとして募集されています。もちろん最初は特殊詐欺に加担してもらうなどとは言われません。その大半は、仕事の内容を明かさず「高収入のバイトがあります」などと勧誘してくるのです。
今年3月、90代の女性からキャッシュカードを騙し取ったとして逮捕された50代の男性も、犯行のきっかけはSNSで見つけた闇バイトでした。特殊詐欺の主犯は、このように使い捨てにできる実行犯をSNSで勧誘し、逮捕されやすい役割を闇バイトに担わせているのです。

闇バイトから逃げ出せない理由

闇バイトの募集では、免許証など身分証明証の提出を求められます。一度でも特殊詐欺に加担してしまうと、この身分証明証の画像を拡散するなどと脅され、何度もかけ子や受け子を任されてしまうのです。また、話を聞こうとしただけでも脅迫を受け、引くに引けない状況を作られてしまうこともあります。たとえ生活が苦しくても、犯罪に加担するような仕事に手を出してはいけません。

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