防犯のすゝめ

電子決済サービスのApplePayで新たな詐欺が発生!?

日本でも2016年10月から導入が開始された、電子決済サービスのApple Pay。同様のサービスにはおサイフケータイなどが普及しており、利用にとまどう人は少ないものの、問題点も存在します。実際、新手の詐欺が発覚し、注意がうながされているのが現状です。Apple Payでは、どのような詐欺に注意すべきなのでしょうか。

Apple Payの登場でさらに便利になる日常生活

iPhoneを利用しているユーザーにとって、財布を取り出さずにiPhoneで決済を済ませることができるのは、便利なうえにスマート。以前からあるおサイフケータイ機能のうち、iD・QUICPayによるショッピング、モバイルSuica、ANAスキップサービスなどをそのまま利用できるのも便利です。おサイフケータイにはなかった機能、iTunesなどでのアプリ決済やホットペッパーグルメのギフト券保存機能を利用できるなども、Apple Payならでは。ソニーのFeliCaが搭載されたApple Payは、仕組み自体はおサイフケータイと同じで安心です。

Apple Payの年会費は無料。登録費も維持費用も不要です。できることは、iDあるいはQUICPay対応ショップでのiPhoneを使用した買い物や、公共交通機関の利用など。iPhoneを利用している人にとっては、小銭や他のカードを用意せずに済むため、荷物を減らすことができます。ビックカメラやヨドバシカメラ、コジマ、Right-on、auショップなどのQUICPay+加盟店でも、2万円を超える金額の決済が可能。主なクレジットカード会社と連携していることから、クレジットカードを持ち歩かずにiPhoneさえあれば自由自在に行動できるといったメリットも今後さらに増えていくでしょう。

通信事業者のしばりがないのも、Apple Payのメリットの一つ。ショッピングや公共交通機関の利用でポイントをゲットできるので、日常生活でのお得が増加します。Apple PayでSuicaを利用すれば、デポジット分の500円が不要なのも見逃せません。航空会社によっては、搭乗券なしで飛行機に乗ることも可能。クレジットカードのポイントとは別に、Apple StoreやiTunes Storeで利用できるポイントが0.5%分付くのもお得です。

国内でも現実となったApple Payを利用した詐欺事件

便利な一方で、Apple Payを利用した詐欺事件が埼玉県で摘発されたことは、問題視されています。事件は、他人のクレジットカード情報をApple Payに登録して、大量の商品を購入した中国籍の被告が詐欺容疑で起訴されたもの。コンビニで、たばこ981カートンも詐取したという大胆さにも驚かされます。

日本国内でApple Payがらみで摘発された事件としては、本件が初。本来であれば2万円が上限のApple Pay決済にもかかわらず、被告は3人と組んで約10時間におよび、決済を700回以上繰り返したというのです。 海外観光客による爆買いが話題となりましたが、これに慣れてしまった日本人店員が不審に思わずに応じてしまったことも注目に値します。

日本ではiPhoneのシェアが高く、電子決済を利用するユーザーのセキュリティー確保も重視されています。カード会社での再発防止策も練られていますが、利用しているユーザー自身も犯罪に巻き込まれないように注意することが大切です。

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