防犯のすゝめ

驚きの家族ぐるみ詐欺!「万引き家族」顔負けの犯行

カンヌ映画祭で「万引き家族」が最高賞を獲得しましたが、映画さながらに家族で特殊詐欺に加担し逮捕されたという事件があります。家族で加担した詐欺の内容とは、どのようなものだったのでしょうか?実際に起きた詐欺家族の実態をご紹介します。

まさかの家族による詐欺

特殊詐欺の被害件数が増えると同時に、詐欺に関わる人も増えているのではないかと考えられます。2018年10月には、埼玉県の父・母・娘の3人家族が同時に逮捕されました。この一家には、特殊詐欺に加担した容疑がかかっています。詐欺に加担するきっかけになったのは、父親のパチンコによる家計の破たんだったと言います。父親は詐欺グループの口座から現金を引き出すいわゆる「出し子」をしており、母親と娘が現金を運ぶ「運び屋」役だったとされています。母親と娘はそれぞれ派遣社員と看護師としての本職があり、特殊詐欺はいわゆる「副業」として行っていたもようです。家族は特殊詐欺に加担することで、毎月18万円程度の収入を得ていたとされています。

詐欺予防の対策も家族で行って騙されない

家族で特殊詐欺に加担することはもってのほかですが、詐欺予防は家族一丸となって行うことが大切です。家族で行える詐欺予防対策にはどのようなものがあるでしょうか?

・日ごろからこまめに電話や訪問で様子を確かめ合う
・合言葉や約束事を決め、電話の前に貼っておく
・ナンバーディスプレイを活用し、1人の時に登録している電話以外からかかっても留守電にしておき電話にでない
・留守電のメッセージに「不審な電話は警察へ通報します」という文言を入れておく
・1人の時にはインターホンに出ない
・高齢者にキャッシュカードを持たせないようにする
・万が一の相談窓口(警察や消費者センターなど)の連絡先を電話の前に貼っておく

詐欺に遭わないようにするためには、家族で定期的に詐欺についての話をするようにし、常に用心するようにお互いに促すことがポイントです。家族の様子を見守り、騙されないように気を付けておきましょう。

家族がいつもそばにいるという安心感

特殊詐欺は高齢者がターゲットにされやすい傾向があるとされています。家族が離れて暮らしている場合には、寂しさから訪問販売に来た人や電話をかけてきた人を無防備に受け入れてしまうことがあります。こまめに訪問したり、電話を掛けて様子を確認するなど、家族を孤立させないことが大切です。万が一詐欺に遭ってしまった場合でも、何でも話せる家族がそばにいてすぐに対処することができれば、被害を最小限にとどめられる可能性があります。家族の絆で詐欺に立ち向かいましょう!

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