防犯のすゝめ

闇バイトや副業詐欺……犯罪に巻き込まれないためにはどうすれば?

新型コロナウイルスが流行したこともあり、副業を始めようと考える人が増えています。そこで今回は、闇バイトや副業詐欺について紹介するとともに、危ない副業に近寄らないための考え方について解説します。

闇バイトがきっかけで犯罪に手を染めてしまった男性

9月18日、大阪府警は強盗の容疑で20代の男性を逮捕していたことを明かしました。男は別の犯人と一緒に、大阪府藤井寺市に住む80代女性の住宅へ防火設備の点検業者を装ってインターホンを鳴らしたとのこと。強引に家へと上がりこんだ犯人らは女性をテープで縛るなどした上、現金や預金通帳を奪い逃走しました。警察が捜査したとき、被害女性の口座からはすでに数百万円が引き出されていたといいます。逮捕された男は警察の調べに対し「SNSで募集されていた闇バイトに応募した」「今回の犯行は闇バイトでの指示だった」と供述しました。警察はもう一人の実行犯を捜索するとともに、事件の裏に別の犯罪集団がいるとみて捜査を続けています。
同様の事件は全国的に増加傾向にあり、強盗の容疑で逮捕される若者が後を絶ちません。今年の1月から8月にかけて発生した強盗事件はなんと全体の約20%が19歳以下とのこと。特に被害が多いのは東京都で、今年の8月には消防の点検を装った男が90代男性の住宅に押し入ったとして逮捕されています。東京だけでなく、千葉や神奈川でも同様のケースが相次いでいます。

お金を騙し取られる被害者になるケースも

もちろん自分が加害者になるケースだけでなく、被害者になってしまうケースも多数存在します。例えば「誰でもできる簡単な作業で月収100万円!」といった謳い文句でターゲットを誘い出し、数十万円から数百万円の詐欺商材を販売する手口など。成果物を納品しているにも関わらず、何かと理由をつけて報酬を支払わない案件も少なくないようです。
「こんなものに騙される方がおかしい」と思うような詐欺でも、時と場合によってはつい手を出してしまうことがあるので注意が必要です。

危ない副業に近寄らないためには?

「美味しい話には裏がある」という言葉があるように、簡単に誰でも稼げる副業なんてものは存在しません。そもそも、副業で得られる報酬は誰かに価値提供をすることによってもたらされるものです。誰でも簡単にできることをやってもらったところで、高額な報酬を払うのは特殊詐欺などの犯罪者だけでしょう。
怪しい副業は自分が被害者になるだけでなく、加害者となって一生を棒に振ってしまうリスクもあります。どれだけ困窮していても、危険な仕事に近づいてはいけません。

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