防犯のすゝめ

AI実験によりATM不正出金94%防止に成功!被害を防ぐための注意点とは

ラックと三菱UFJ銀行が共同で行ったAI実験ではATMの不正出金を94%防ぐことに成功。不正出金を撲滅するための動きに大きな期待が寄せられています。

今回はラックのAI不正検知器について詳しく解説するとともに金融庁から発表されている不正出金の注意点についても紹介します。

ラックと三菱UFJ銀行がタッグを組みATM不正出金防止に貢献

2021年10月、株式会社ラックと株式会社三菱UFJ銀行によるAI不正取引検知の実証実験において、約94%もの検出を可能にしたことが報告されました。年々ATMの不正利用は増加傾向にあり、早急な対策が必要とされている中、ラックのAI不正検知器は大きな功績を残すと期待されています。

ATMによる詐欺被害の多くは、高齢者をターゲットとして電話で騙し金銭を犯罪者の口座に振り込ませる手口、ATMの操作方法を電話で指示する手口などです。ネットバンキングや電子決済サービスが流通している今もなお、ATMを使った特殊詐欺は続いており、このような被害を止めるためにラックはAI検知器の研究を行なってきました。

AIを活用することでコスト削減にもつながるため、今後は積極的にAI不正検知器が活用されていくことが見込まれます。

ラックのAI不正検知器とはどんな特徴?

ラックが開発したAIは特殊詐欺やサイバー犯罪に特化しているのが特徴です。

一般的なAIでは、大多数を占める正規の取引内に犯罪者によるたった一回の不正取引が埋もれてしまうことが課題でした。しかしラックのAIは、サイバーセキュリティに精通したノウハウと最新技術が取り込まれており、金融犯罪を発見する精度を高めています。これにより課題を解決することに成功し、不正取引の94%を検知することが実現しました。

今後はATMだけでなくネットバンキングでの不正取引を防止するためのAIも開発予定です。金融犯罪を防止するための手段として欠かせない存在になることは確実でしょう。

金融庁から喚起されている注意ポイント

不正出金に関する呼びかけは金融庁の公式サイトでも行われています。特にキャッシュレス決済サービスを通じた不正出金については詳しく解説されており、一人一人が意識した行動を心がけなければなりません。

キャッシュレス決済サービスやネットバンキングを利用していない方でも被害に遭う可能性があります。そのため「銀行口座に見に覚えのない取引がないか」「銀行口座の利用明細は正しいか」を改めて確認してください。また口座情報をきちんと管理しておくことも重要です。

万が一、不審な取引があった場合は銀行やキャッシュレス決済サービス事業へすぐに連絡してください。不正出金の被害については全額補償を行っています。金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016811)や消費者ホットライン(188)を利用するのも一つの手です。被害拡大を防ぐためには即座に対処することを心がけましょう。

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