防犯のすゝめ

AIによる万引き防止システムが話題!店舗の万引き対策が目指す未来は?

店舗の無人化に向けて研究が進んでいる中で、スタートアップ企業の株式会社VAAKが開発したAIによる万引き防止システムが話題です。「VAAKEYE」はどのような万引き防止システムなのでしょうか。実際に自動検知によって万引き犯を逮捕した事例と、今後の万引き防止システムについてご紹介します。

AIによる万引き防止システム

VAAKEYEは万引き犯と思われる人物の挙動をAIで解析します。万引き事件が発生しやすい時間や天候などのマクロデータから、万引きをする可能性が高い人の動きや周辺環境などのミクロデータを総合し、犯人逮捕に導くというシステムです。

VAAKEYE登場以前の万引き予測システムは、不審行動やブラックリストの予測はできても万引きする瞬間を抑えることはできませんでした。また、複数のカメラで人物を追跡することができず、万引き犯の動向を追うのは難しかったです。

1年におよぶ実証実験を進めてきたVAAKEYEは、10日間の映像で7件の万引き犯の自動検知に成功しています。今後、VAAKEYEは警察との連携も計画中。万引きによる商品ロスを防ぎ、より安全な社会づくりに貢献することが期待されます。

VAAKEYEの機能と目指す未来

VAAKEYEは100種類以上のデータを総合的に分析しています。もし万引きと思われる行動を検知したら、その時点でアラームが鳴るシステムです。多くの万引きを未然に防ぐことができるためコストカットの効果も高く、時間的・金銭コストを大幅に軽減できます。

あくまでも試算データに過ぎませんが、1,000店舗のチェーン店ではVAAKEYEを導入するだけで年間10.4万時間の削減ができる見込みです。たとえば、防犯カメラに録画した映像の見直しだけでも莫大な時間がかかります。

多くの万引きを未然に防げるほか防犯カメラのみで店舗が完結できるため、レジなし決済も促進されると考えられます。将来的には無人店の導入も見込めるのがVAAKEYEの魅力です。

また、副次的な効果ではありますが、人々の行動を予測することでマーケティングへの活用も期待されています。商品購入前のマーケティングも可能になるため、より大規模なマーケティングデータが取得できるのです。

犯罪予測システムとの共存が今後のテーマ

VAAKEYEによる万引き防止システムのように、犯罪予測システムの導入が今後増えるのではないかと予測されます。監視社会が到来するのではないかという懸念の声も見られますが、社会を豊かにする可能性は高いです。今後どのように変化するかは予測がつきませんが、良識ある方向での万引き防止システム活用が期待されます。

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