自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
世界的に話題となっているAI(人工知能)は、様々な方面で活用価値の可能性が期待されています。防犯や犯罪捜査においても、AIを活用できるのではないかとの研究が盛んになっているようです。期待されている、AIと防犯の関係についてお話します。
AIの専門家たちの間では、防犯や犯罪捜査でAIを活用しようという研究が盛んになっています。例えば、監視カメラで撮影した映像をAIに分析させれば、犯罪捜査に役立つほどの成果が出せるのではないかと期待されているのです。最近、賛否が話題になっている監視カメラの設置問題ですが、より確実に有効活用できる期待が高まれば、カメラの設置への意見にも影響してくるかもしれません。
すでに、ATM操作で怪しい行動がされていないか検知するシステムや万引き犯を予測して追跡するシステムが、AIを活用して開発されている例もあります。総務省がAIの専門家にヒアリングしたところ、AIの活用分野は犯罪予測や予防に期待できるという回答が約7割だったという点からも、今後研究は一層盛んになることでしょう。
多くの専門家が考える、AIで未然に防げる事件や事故とは具体的にどのようなことなのでしょうか。次世代人工知能の技術開発における公募で採択された提案に、AIカメラシステムでの防犯システムがありました。このカメラには、人の五感に似た高度に感じる機能と予知や予測ができるAIが搭載されているといいます。こうしたシステムのように、AIで実現できる防犯の範囲には幅広い可能性が広がりつつあります。
例えば、ストーカー被害を削減したり、万引き犯などの窃盗や盗難をおこなう不審人物を発見したりすることも、AIができ得ることです。自動車や自転車などの盗難や破損被害を未然に防ぐことも可能になりますし、人が多く集まる場所でのテロや事故などを無人で管理することもできるでしょう。工場などで異物が混入される事故や、駅のホームで起こるトラブルなども予防できそうです。
大阪大学では、人の歩き方を分析して個人を識別できるAIシステムを開発しています。95.8%の精度で識別できるとのことで、大勢の人が映った映像から犯罪に関わる人物を特定するような犯罪捜査にも活用できるのではないかと期待されています。
従来は人力でおこなわれていた防犯や犯罪捜査がAIの助けを借りておこなわれるようになると、効率よく仕事が進み、人件費の削減につなげることもできます。より安全な暮らしをAIによる防犯システムがもたらしてくれるのには、期待が高まります。