防犯のすゝめ

NISAの普及に伴いフィッシング詐欺が横行!証券口座を守るには?

NISAとは少額投資非課税制度のことです。投資で得た利益が非課税になり、少額からでもスタートできるので、投資初心者にも人気があります。2024年からは年間投資枠が拡充され、利用者も増えています。

しかし、近年被害が多くなっている事件として、フィッシング詐欺が挙げられます。どういった詐欺被害が横行しているのか、ご紹介していきましょう。


証券会社の偽サイトによるフィッシング詐欺が横行

「貯蓄から投資へ」を加速させる国策のもとで、NISAの口座開設数も増えてきています。そんな中で増えているのが、証券会社の偽サイトを活用したフィッシング詐欺です。個人情報を盗むことが目的で、証券サイトに似せたサイトを作り、個人情報を入力させる手口です。

中でもリアルタイムフィッシングには注意が必要です。フィッシングサイトを本物だと思い込んだ被害者がログイン情報を入力します。偽サイト上で「確認中」といった画面を表示させている間に、犯人は盗んだ情報をもとにして本物の証券会社のサイトにログインします。その後、本物のサイトで追加認証の情報を取得し、偽サイトにいる被害者に同じように「追加認証が必要です」と表示すると入力してくれるため、犯人は得た情報から追加認証を完了させてしまいます。

証券会社を狙う詐欺では、金銭を盗むだけではなく株価操作による利益獲得を目的としている点が特徴です。犯人グループが不正に入手した証券口座を通じて大量の株を購入し、価格を吊り上げることで自分が所有している別のアカウントで売り抜けて利益を得ている間接的な手法が増えています。


証券会社における不正アクセス・不正取引被害の件数

金融庁が2025年4月18日に更新した情報によれば、証券会社のインターネット取引サービスへの不正アクセスや不正取引の被害は、2025年に入って急増していると言います。2025年2月から4月16日までの被害件数は以下の通りです。

・不正アクセス件数:3,312件

・不正取引件数:1,454件

・売却件数:約506億円

・買付件数:約448億円

詐欺サイトとなる偽のサイトは精巧になっており、画面のレイアウトやURLの違いで見分けることが難しくなっています。そのため、今後も証券会社における詐欺被害の件数が増えていく可能性があります。


フィッシング詐欺に騙されないためには?

上記のようなフィッシング詐欺に騙されないための対策をご紹介していきます。1つ目の対策が多要素認証の設定です。利用している証券会社では2つ以上の認証を組み合わせる多要素認証が提供されているケースがあります。その場合は、設定せずに使用するのではなく、必ず多要素認証を使うようにすれば、万が一パスワードやログインIDが盗まれても、単要素認証と比較して被害を防げる可能性があります。

また、証券会社のサイトに行く際にはメールやショートメッセージなどに表示されているリンクを使用しないことでも詐欺被害を防げます。あらかじめ公式サイトをブックマークしておけば、偽サイトを使うリスクを抑えられます。騙されないためにも自分でできる対策を実行しましょう。

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