防犯のすゝめ

SNSの誹謗中傷に晒されないために。加害者にならないよう気をつける必要もある

ネット上での誹謗中傷は、インターネットが誕生した当初から問題になっていました。最近はSNSが普及したことで、さらに大きな社会問題となっています。
今回はSNSでの誹謗中傷を発端とする事件を紹介するとともに、SNSでのトラブルを防ぐための心構えについて解説します。

SNSでの誹謗中傷で自殺か

5月23日、女子プロレスラーの木村花さんが自殺と思われる状態で亡くなりました。彼女の元には、これまでSNS上で多くの誹謗中傷が集まっていたといいます。届いていたメッセージは毎日100件以上にもなるとされており、本人がSNSに投稿した内容からも誹謗中傷に苦しんでいたことは間違いありません。死の直前にも毎日100件以上の誹謗中傷が寄せられていました。
SNS上での誹謗中傷は以前から問題視されています。2019年には、韓国の女性アイドルグループの一員として活躍していたク・ハラさんがSNSでの誹謗中傷を苦に自殺。また、彼女と親交のあった歌手も相次いで自殺してしまいました。このような自殺は、誹謗中傷をしている人が指でメッセージを送ることで人を死に追いやっているという意味で指殺人と呼ばれることもあります。

SNSトラブルを防ぐために

SNSでのトラブルは、決して有名人だけの問題ではありません。一般人の投稿であってもその情報は世界中誰でも見られる場所に晒されており、ふとしたきっかけで多くの人に注目されることもあるのです。たとえアカウントを一部の人しか見られないように制限していても、投稿を見ている人が外部に情報を流すこともあり得ます。
自分から情報を発信する時は、誰に見られても問題ない内容になるよう心がけましょう。特に犯罪やモラルに関する内容を投稿する際は、より一層の注意が必要です。そもそも犯罪やモラルに反する行為をしているのも問題ですが、何か投稿をする際は他の人が見てどう思うかをよく考えてからにしましょう。
名前や住所が分かる情報をSNS上に投稿しないこともトラブルを防ぐには重要なポイントです。一見どこで撮影されたか分からないような写真でも、写真内に写り込んだ風景や乗り物で居場所を特定されることもあるので気を付けてください。

自分が加害者になる可能性も

ここまで自分が被害者にならない心がけについて説明してきましたが、その一方で簡単に加害者になってしまうこともあるのがSNSの恐ろしさです。SNSでは過激な意見に注目が集まりやすいだけでなく、匿名性が高い、他の人もやっているからという集団心理が働きやすいといった理由で、現実世界では口にしないような誹謗中傷をしてしまいやすくなるのです。もし誹謗中傷行為を相手から訴えられると、慰謝料や損害賠償を請求されたり、会社や学校に居場所がなくなったりする恐れがあります。ネット上での発言は慎重に慎重を重ねましょう。

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