防犯のすゝめ

顔認証システムへの抵抗と課題 最新防犯に対する世間の印象は?

2017年10月から、羽田空港において日本人の入国審査手続きに顔認証システムが導入されました。最新の防犯システムとして期待が高い顔認証システムですが、認証される側としては抵抗を感じる人もいるといいます。ここでは、顔認証システムに対する多くの人の抵抗や課題についてお話しましょう。

羽田空港における顔認証システムの導入

羽田空港では、法務省が運用を始めた顔認証システムを2017年10月18日から導入しました。帰国する日本人を対象に、ゲートにて撮影した写真をパスポートのICチップに記録された画像と照合する方法です。ゲートは、本人だと確認されれば開くようになっています。

この顔認証システムを利用した日本人帰国者には、便利なシステムに驚くと同時に不安を感じる人もいるといいます。利用者にしてみれば、個人情報が漏洩したら不安だと思うのは当然のことです。これに対して、法務省東京入国管理局の羽田空港支局では、「撮影した顔写真を一切保存していない」と強調しています。

顔認証システムの不完全性

顔認証システムの技術に関しても、絶対的な正確性があるのかと疑問を持つ人もいるようです。この分野で世界的なトップ技術を誇る日本のメーカーでは、正面からの顔認証であればエラー率が0.8%だといいます。顔認証のメリットとして、非接触で非拘束な点、利用者の心理的不安も少なく、照合結果を人が確認することによって不正抑止効果もあると宣言しています。

しかし、アメリカではわずか10歳の少年によって、スマートフォンの顔認証IDがロック解除されてしまったという事件が起きています。熟練のハッカーでもないと解除できないとされてきたFace IDが小学5年生に容易く破られてしまった原因としては、顔がよく似ていたという点も関係していたようです。とはいえ、一般にもロック解除されてしまう可能性があるとわかった顔認証システムに、疑問を持つ人が増えても不思議ではありません。

今後の発展に期待

スマートフォンの顔認証IDハッキング事件においても、日本の空港における顔認証システム導入についても、まだまだ課題は残されています。しかし、海外と日本を気軽に行き来する人も増え、治安も安泰とは言い切れなくなってきている日本において、顔認証システムは最新の防犯システムとして発展が期待されます。

プライバシーの問題やエラーなどの不完全性に関する問題などの課題は残しつつも、顔認証システムによる防犯対策は一般に負担の少ない対策です。今後さらに、不安な点を解消した防犯性の高いシステムへと発展してくれることでしょう。

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