防犯のすゝめ

静岡のユニークな防犯対策!柔軟なアイデアで住民を守る対策とは

住みたい街の条件に「安全」を掲げる方も多いのではないでしょうか?静岡県では、「犯罪のない“安全・安心しずおか”」を目指して、高齢者や子供たちを犯罪から守るためのユニークな防犯対策が行われています。

生活の質を高めるには地域の治安が重要

引っ越し先や住居の購入場所を決めるときに、何を重視して場所を選べば良いのでしょうか?ショッピングなど街の利便性や、勤務先からの距離などが挙げられ、賃貸であえば家賃相場も気になるところです。条件を考えたときに、誰もが気になるポイントはその土地の「治安」ではないでしょうか?自治体も住みよい街づくりを目指す際には、街の安全性を高めることを目標に掲げるものです。

最近では、たくさんの自治体が独自の治安向上のための防犯対策に取り組んでいますが、中でも注目を集めているのが静岡県です。静岡県は「犯罪のない“安全・安心しずおか”」を目指して、ユニークな防犯対策を進めています。

特殊詐欺対策は薬袋がポイントになる!?

静岡県が取り組むユニークな防犯対策の1つが、薬袋の活用です。天竜署と天竜地区防犯協会、天竜区にある鈴木診療院が協力して行っているもので、患者さんに渡す薬袋に特殊詐欺への注意を呼び掛けるシールを貼付しています。シールには「1日1回読めば効く」や「効能・詐欺被害防止」などのユニークな文面とともに、特殊詐欺に遭わないためのポイントが紹介されています。

特殊詐欺は高齢者がターゲットにされることも多く、病院へ通う高齢者を中心に毎日手に取る薬袋を見ることで、特殊詐欺に関する注意喚起を促すというものです。薬袋を見るたびに防犯意識が高まるとして注目を集めています。

県警×企業のタッグで住民を犯罪から守る

静岡県では、警察と企業がタッグを組んで、住民を犯罪から守ろうという取り組みも進められています。静岡県警と静岡ガスが協定書を交わしたものは、ガスの検針や点検で顧客のところを訪問した際に、高齢者を中心とした住民に対して、特殊詐欺被害に遭わないように呼び掛けるというものです。犯罪への意識を高めることに役立つほか、独居老人の様子の把握などにも役立つのではと期待が寄せられています。

静岡ガスはほかにも、社用車約400台に「こども110番の車」というステッカーを貼付し、検針や点検、巡回時に子どもの見守り活動に協力するとしています。街に監視の目がたくさんあることは、犯罪を未然に防ぐことにつながるとされ、今後の成果が期待されます。

安全な街づくりには1人1人の意識改革を

安全な街を作りたいと1人だけで思っていても、完成させることはできません。しかし、住民1人1人が防犯意識を高めることで、街の治安を向上させることが可能になります。意識改革と協力で、住民の手で安全な街づくりを進めましょう。

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