防犯のすゝめ

金融機関の裏をかく?窓口スタッフをだます詐欺の指示

最近では、詐欺の被害が銀行や郵便局の窓口、コンビニスタッフなどに見とがめられ、水際で防がれたケースも増えています。しかし、その裏を書こうという気なのか、おかしな詐欺の手口も増えているようです。いたちごっことなるのか、金融機関の窓口スタッフなどをだますため、詐欺グループから被害者へおかしな指示を出すケースまで見られます。

喪服で金融機関へと指示

詐欺にあったのは90代の男性でした。詐欺グループからの指示は「葬式の費用」と言って現金の払い出しを行えというもので、金融機関へ行く時の服装まで指示する徹底ぶり。男性は詐欺グループから喪服を着ていくように指示されました。

これは、金融機関の窓口スタッフに気づかれないための指示だったようですが、このような思いもよらないような指示に男性は従ったそうです。

自衛をするには情報収集を

次々に起こる詐欺被害と新たな手口。警察や金融機関、コンビニスタッフなど、地域ぐるみで対策することも増えていますが、詐欺グループもその裏をかくような手口で応戦、いたちごっこはこれからも続くかも知れません。次にどんな手口で狙われるかは分かりませんが、せめて起こった事件をチェックするくらいは常に行っておいた方が良いでしょう。

喪服の事例のように、金融機関を欺くための工夫を被害者も手伝ってしまうこともあるため、一人ひとりが自衛の意識を強く持つことが必要です。騙されないように、常に情報収集を行い、どんな詐欺被害があるか、どんな時に注意すべきかを知っておきましょう。

青森県では特殊被害の手口を県民に直接伝えて注意喚起する「特殊詐欺被害防止広報コールセンター」が設置されました。KDDIが業務委託を受けて、県内で被害の多い詐欺の手口の説明や詐欺に遭わないためのアドバイスなどを行っています。

政府広報オンラインでも呼びかけ

政府広報オンラインのテレビコマーシャル、ポスターなどでも「防サギ」と称して、広く詐欺被害防止の呼びかけをしています。政府広報オンラインホームページでは、防サギ力(詐欺を防ぐスキル)のチェックがカンタンにできるテストもあります。公的機関の情報も具体的かつ分かりやすい読み物が増えているので、欠かさずチェックしておくと良さそうです。

政府広報では、お年寄りにも親しみやすい落語家の林家たい平さんがテレビCMやムービー、ポスターなどで詐欺予防を呼び掛けています。ムービーでは、楽しく見られて詐欺の知識が身につき、自然に防犯意識が高まりそうです。

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