防犯のすゝめ

若年層から老老詐欺まで!絶えない新パターンの詐欺被害

詐欺のパターンは時代によって流行りがありますが、次々と新しいタイプの詐欺が出てくることも事実です。最近は、若年層や高齢者が詐欺を働くケースも目立っています。具体的な事例をチェックして、対策を考えてみましょう。

16歳の会社員少年が、カードをだまし取る詐欺発生

2018年11月に広島県で起こった詐欺のニュースです。逮捕されたのは16歳の会社員の少年でした。少年は80代の女性宅に家電量販店店員を装って電話を掛け、女性のキャッシュカードが不正に使用されており、早急に手続きをすればお金がもどってくると嘘の内容を語り、女性からキャッシュカード2枚を騙し取りました。その後、そのキャッシュカードで現金100万円を不正に引き出したことが発覚、防犯カメラの映像などから個人が特定され、逮捕に至りました。

老老詐欺の実態とは

高齢者が自分と同じ世代の高齢者を騙すという事件も増えています。例えば、シニア専用の出会い系サイトで高齢者同士が出会い、結婚の話に持ち込んだタイミングで、「親族が倒れたので入院費が必要」などと金銭を請求するというもの。詐欺被害に遭った本人が詐欺と認めなかったり、周囲に相談しにくい状況であることなどから発覚が遅れるケースがあります。

高齢者が若者とタッグを組んで高齢者を狙う詐欺もあります。訪問販売に多く、若者がターゲットである高齢者宅を訪ね、商品を勧めるフリをしてターゲットが商品を壊してしまうように仕向けます。若者は商品代金を請求しますが、ターゲットが断った場合には、後日、若者の上司役を演じるターゲットと同年代の高齢者を連れてターゲットの家を訪問します。そこで、ターゲットの目の前で上司とみられる高齢者が若者を叱りつけ、ターゲットに無礼を詫びます。この行為でターゲットは詐欺師である高齢者のことを信じてしまい、詐欺師の勧める商品を購入してしまうというものです。

詐欺師に対する先入観を持たないように気を付けましょう

詐欺師といえば、どのような人物を想像しますか?新しい詐欺が出てくる背景には、「まさか詐欺師だとは思わなかった」という心理が潜んでいることがよくあります。若年層だから悪いことはしない、自分と同じ年代だから安心、高齢者だから詐欺師ではないという思い込みから、詐欺被害に遭ってしまうことがあります。高齢者の場合は特に、自分と同じ高齢者に対して警戒心が薄いとされています。一人暮らしの場合は、孤独からくるさみしさや健康への不安などの心理状態に漬け込まれがちです。心の隙をついてくる詐欺師がいるということを忘れないように、おかしな状況やおかしな話には警戒心を持って接するように心がけましょう。

自分の周りに詐欺師が寄ってくると思って生活しているという方は少ないのではないでしょうか?特にこれまで大きなトラブルに巻き込まれたことが無いという方は、悪い人はそれほど多くはないと思っていませんか?世の中悪い人ばかりではありません。しかし、心の隙や人の弱みに漬けこんでくる人もいます。詐欺にも色々なパターンがあることを知って、しっかりと用心することをおすすめします。

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