防犯のすゝめ

甘く見てはいけないストーカー事件。中には普通では考えられない手口も

まったく関係はないはずなのに、いつの間にか自分が狙われていた……。顔見知りやかつて付き合っていた人がストーカーになることも多いですが、自分のまったく知らない人からストーカーされることも珍しくありません。「まさかこの人はストーカーなんてしないだろう」と思いこむのも危険です。
今回は実際に起きたストーカー事件、最近のストーカー事情やその対処法などについて紹介します。

元県議員がストーカーで逮捕

11月、埼玉県議会元議員の30代男性がストーカーの容疑で逮捕されたとのニュースが報道されました。この元議員は以前もストーカーを行っていたとされており、前回は書類送検こそされたものの不起訴となっています。警察によるとこの元議員は2019年9月から11月にかけて、以前付き合いのあった40代女性にメールや電話をしつこくかけたのだそう。元議員は警察の調べに対し、メールはしたが電話はかけていないなどと答えています。前回不起訴になった時は「会いたい」などと送っていたものが、今回は「許さない」といった内容になるなど、どうやらストーカーはエスカレートしていたよう。警察は今も詳しい捜査を続けています。

昔は考えられなかった驚きの手口

最近はSNSが普及したことから、これを悪用したストーカー被害も増えています。例えばSNSに投稿された写真の背景から住んでいる場所や通っている学校・通勤先を特定し、直接その場へ押しかけることも今なら簡単にできてしまいます。中には顔写真の瞳に写った景色から場所を特定し、ストーカーに悪用したケースもありました。
また、一見どこか分からない背景であっても看板や広告などが手がかりになる可能性もあります。世界中どこからでも情報を見られる以上、どれだけ注意してもしすぎることはないと言えるでしょう。

ストーカーから身を守るには?

ストーカーという行為を実行する時点で、例えそれが好意によって引き起こされたものでも何をされるか分かりません。自分なんて狙われないと考えるのではなく、万が一に備えて具体的な対策を考えておきましょう。
SNSを利用している方であれば先ほども説明したように投稿する画像には細心の注意を払ってください。また画像だけでなく「〇〇に来た」「〇〇に向かっている途中」といった文章を投稿するのも危険です。もしストーカーに狙われているかもしれないと思ったら、自分一人で解決しようとせず家族や友だちに相談しましょう。催涙スプレーなどの撃退グッズを携帯するのも効果的です。

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