自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
外出自粛の影響で体を動かす機会が減っている方も多いでしょう。そんな方でも気軽に始められる運動がランニングです。実は今、防犯活動とこのランニングを組み合わせることで、地域の安全を見守っている活動があります。
今回は、全国に広がるパトランという活動について詳しく紹介します。
2012年から、福岡県から始まり全国に活動が広がっているパトランに注目が集まっています。パトランとはパトロールランニングの略で、防犯活動とランニングを組み合わせた取り組みです。地域の防犯意識向上に加え健康づくりにもなり、パトランの活動を通じて仲間ができるため一石三鳥の活動といえます。
パトランの活動時間帯は子どもたちが下校する15時〜17時と、帰宅中の女性や塾帰りの子どもが狙われやすい20時〜23時。パトランのオリジナルTシャツを着たランナーが、それぞれ約30分にわたり地域を走り回ります。
パトランは、ただ地域集団で走り回るだけの活動ではありません。あらかじめ犯罪の発生しやすい時間帯や場所を想定し、防犯効果が高いと思われるルートを選んでパトロールを行っています。また、パトロール中に出会った人にはしっかり目を見て挨拶することを決め事としており、コミュニケーションを通して地域の結束を強いものにしています。
地域住民を守るのはもちろんのこと、パトランに参加している人にも防犯のメリットがあります。なぜなら、パトランに参加することで防犯に関する情報をいち早く捉えることができ、素早く対策を取れるからです。
パトランの活動は国からも評価されており、外務省の日本文化を説明する動画内でもこの取り組みが紹介されました。
防犯活動を積極的に行っている地域は、犯罪者にとって非常に犯行を行いにくい場所といえます。子どもたちが安心して暮らせる街にする上で、保護者と地域住民の連携はとても重要です。ただ、住民主導で進める防犯活動はモチベーションの維持が難しく、なかなか長続きしないといった問題を抱えることも少なくありません。パトランは防犯活動をランニングと組み合わせることで、この問題を上手に解決した好例といえます。パトランを真似てランニングを取り入れるのも良いですが、他に参加者が積極的に参加したいと思えるような活動を取り入れられないか考えてみても良いでしょう。