自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
子供は性に関する知識がまだ乏しく、まさに強制わいせつ行為を受けている最中においても被害に気づかないことがあります。被害を防ぐためには親が注意するのはもちろん、子供の危機意識を育てておくことも重要です。
今回は、最近発生した子供への強姦・強制わいせつ事件を紹介するとともに、子供への性被害を防ぐ方法について解説します。
5月26日、鹿児島県姶良市の地方裁判所において、女児5人に強姦や強制わいせつを行ったとされる40代の海上自衛隊員の判決公判が行われました。判決は懲役11年の実刑。裁判長はこの事件に対して「極めて卑劣な犯行である」と述べています。
裁判によると、被告は2011年の7月から2012年の1月にかけて、当時8〜9歳の女児に対し4回の性的暴行を加えました。また、2019年の5月から10月には別の女児4人の服を脱がせたり写真を撮影したりしたといいます。犯行は遊び相手として接近し、家族と交流する中で行われました。子供の未熟さや家族の信頼を裏切る非常に悪質な犯罪です。
知らない人についていかない、不審者を見かけたらすぐに逃げるといったことを言い聞かせている親は多いでしょう。しかし、このような注意喚起だけでは子供の性被害を防止するには不十分です。なぜなら、子供の性被害は身近な人が犯人になっているケースが多く、その割合は全体の6割にもなるとされているからです。
中には教師や防犯ボランティアをしている人など、子供を守るはずの立場にいる人物が逮捕されることもあります。知っている人への注意が十分に呼びかけられていないこと、性について無知であることが理由で、被害に遭っている子供自身が危害を加えられていることに気づけてないケースも珍しくありません。子供を性被害から守るためには、親が目を光らせるだけでなく、子供自身の意識を変えることも重要なのです。
子供に危機意識を持ってもらうには、プライベートゾーンという言葉を使うと分かりやすく伝わります。プライベートゾーンとは、他人に見せたり触らせたりしてはいけない場所のことで、具体的には水着を着た時に隠れる部分を指します。「プライベートゾーンを無理に見ようとしたり触ろうとしたり人からは、たとえ知っている人であっても逃げるように」と教えておくことで子供は自分の身を守れるようになるでしょう。一度だけではなかなか伝わらないこともあるので、毎日とまではいかなくとも定期的に言い聞かせてください。